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ハッカー支援事業を国が始めるというので野次馬をしてきた、しかし

2000年7月15日

先日、もうそろそろ倒産の頃ではないかというの でちょいと細工をしたことを書いたが、そうしたら、そごうがその日のうちに お亡くなりになったようである。ご愁傷様というべきかどうかは分からぬが、 問題をこんな風にしたと言われている前水島会長の豪華が、どうも私の記憶に有る 豪華であることが判明してしまった。渋谷から下北沢にかけては、もう何十年も 前から知っている地帯でもあり、水島邸は京王線池の上駅から淡島通りの方に下って 行く方にあり、あの、「何なんだろうねあの屋敷は」という奴らしい。今晩でも 再確認しに行こうかな。

それから、先日、ものすごく真面目と言うか、阿呆臭いというか、現在の大学の 実情を教えてくれるようなメールが届いた。関東地方にある某理工系の私立大学の 学生から来たものである。最終課題が全然分からないから教えて欲しいというもの であった。それにしても、名前すら書いていない。名も名乗らずに教えを乞うとは、 なかなかに図々しいが、実情というのが分かって良い。

しかし、なぜ教官に、あるいはクラスメイト等に聞かずに私に聞いて来るのかが 疑問である。その原因を考えてみるに、インターネット上では色々質問できるが、 口頭では何も出来ない人なのではないかということで地下室メンバーが納得してしまった。

で、プログラム作成の課題と、多分途中までやろうとしたプログラムが添付されていた。 もちろん、ワードファイルに書かれたプログラムである。まあ、これだけでもかなり 呆れた。課題は、どうみても、高校生向けかと思った次第であるが、メールから 推測すると、2年生のようであり、こういうのが全然分からないとは、あまりに 情けなくなるではないかと大学生の学力低下を実感させられた。

その大学、一応私は知っていた。まあ、どちらかというと、末流の方が近いと 思うし、大学のホームページの出来も、技術面からいって変なところだらけである。 地下室メンバーには、その大学を知らない者もいた。まあ、知っておく必要がある 大学とは思えないが。

最近、大企業もどんどん潰れて整理される時代である。大学も、そろそろきっちり 潰れた方が良いのではと思う。どう考えても高等教育などやっていないだろうが、 と思う大学はかなりに上っている。一度文部省の審査に通過してしまえば存在を ずっと許される高等教育機関というのは変である。高等教育機関と言いながら、 いつのまにか低等教育機関に成り下がったものには、大学ではなく低学というような 名称に改名させるべきである。

一応、潰せとは言わない。また、小学と呼べとも言わない。なぜなら、それでは 小学生に悪いではないか。潰すと、失業率が上昇するからである。教員の就職先を 心配しているのではない。そういう低学が存在することで、若者の社会進出が遅れる ことにより、労働人口が少なく押されられており、それでなくても人が働かなくても 良いようにどんどんなっている社会では、できるだけ遅く社会に出て行くことが 重要なのである。ということを、パズル妻が言っていた。確かに、あまりにも正しい 意見であり、反論できなかった。

ところで、以前、国が非常に優秀なプログラマ、つまりハッカーにど〜んと1億円 くらいの金を出すという話があっただろう。それに関連する話があるからということで、 昨日説明会に行って来た。まあ、私が初心者であり、ハッカーではない。ただ、 国がこういうことをちゃんと実行するのかどうか、ただただ興味があって聞きに 行っただけである。要するに野次馬。

「未踏ソフトウェア創造事業」 という事業を、通産省の外郭団体である、IPA(Internet Puzzle Associationではなく、 Information-technology Promotion Agency、 情報処理振興事業協会)が始めるにあたっての説明会を開くというのでのこのこ出かけた。

最初に、「未踏ソフトウェア」という名称についての言い訳がましい説明があった。 ハッカーという言葉を用いたかったのであるが、世間では悪い意味で通用している こともあり、クラッカーとの区別が難しい。スーパープログラマというのも考えた らしい。が、結局、あちこち周囲のことを考えて、未踏ソフトウェアという名称に 決めたとの説明があった。そんな下らん名称つけの根回しをしなければいけない 官庁とかには、とても「未踏ソフトウェア」は無理ではないかと話の最初からがっくり であった。

このプロジェクトは、非常に優秀なプログラマを育てる、優秀なプログラマを支援する のが目的であり、もう企業を応援したくない。通産は、この分野で、既に2000億円も 無駄にした。とくに、Σプロジェクト、 第5世代の大失敗があり、こういうことは繰り返したくない。 今まで、IPAはずっと企業を応援してきた。あるいは企業に金をばらまくのを やってきた。もうやめたいのである。企業へ金を出しても、何も生まれなかった。

‥‥‥という次の枕言葉があった。通産が、自ら、Σプロジェクト、第5世代を 失敗と言う時代になったのである。というか、そう言うことが宣伝のようにも聞こえた。 でも、まあ、これは非常に有意義なことである。失敗を失敗と認めるというのは、 幼稚園、保育園レベルで習得すべき事柄であろうが、そういうレベルに達したと 思われる。

詳しいことは、全部IPAのホームページを探れば、資料があるので、見て欲しい。 今回の特徴は、今までの失敗を反省し、今までの平均的、優等生的な申請を採択 する気は無い。用意した12名のプロジェクトマネージャに対し、申請者は 申請内容を審査する人としてプロジェクトマネージャを1名選び、その人に対して 申請する形になっている。確かにこの制度は画期的である。また、その12名が、 今までの、肩書中心とかとはちょっと違うのも評価できる。政府が何を言おうと、 我が道を行く的な人が中心であることは確かで、IPAの歴史始まって以来はじめての 真面目な人選ではないかと評価する。私からいって、2ホップ以内の人も確かに 何名か存在する。

説明会であるから、まあ、ひととおり説明してから、質疑応答などが有るわけであり、 この部分は非常に重要である。野次馬として参加しているのは、このちょっと変わった 説明会に来た人々を見たいというのがあったのである。私は初心者なので、 最後列の方に座って、様子を伺っていた。

でも、質問の内容を聞いて、こういう説明会に来る連中の大部分がゴミだと いうことを思い知らされた。こんな奴らに金出したら、金、つまり税金を ドブに捨てるだけだと思われる質問であった。ほとんどの質問は、金をなんとか うまく入手してしまおうということが見えかくれするような質問に終始し、 通産、IPAの話の内容とは遥かにズレを感じた。官が反省して変わろうとしてい るのに、民間の方が、もう過去の悪習(悪臭)にどっぷり浸かって、もう頭が腐って いるのを感じずには居られなかった。

もちろん、ごく一部にはやるきあるかも知れないな、というのもあった。 IPAがホームページに用意しているドキュメントには、ワードや一太郎しか ないので、ドキュメント類はTeXでもいいかとの質問があったが、今度は逆に、 通産やIPAの人々がキョトンとして、何のことか理解できないようであった。 LaTeXでもといっても分からないので、PDFにして提出で良いかとのところまで 言い直して、やっと理解でき、OKとなったのである。ハッカーにプログラムを 頼もうというのに、こういうことが分からないというのは一体何だと思うが、 急にそこまでは行けないのであろうか。それにしても、プロジェクトマネージャ として選ばれている人の中には、どう考えてもワードや一太郎よりも、TeXを 好む人がいるように思えるのだが、こんなんで大丈夫か先行き不安もある。

TeX、LaTeXとかは、大学生くらいになればできて当然であり、中学生、高校生にも できるものである。実際私の散歩娘すらできるのであるのに、それがソフトウェア の高度化を推進するような組織で使えないとは、いったいこの国はどうなって いるのかと思う。こんなこと、10年前にできていなければならぬことであろう。

オープンソースの開発をテーマに応募してもOKかという質問もあったが、 まったく問題ないとのことである。これに応募して、開発費をもらって、 オープンソースをつくってばらまくことは大いによろしいということだった。 まあ、これにNOなどという返事があったら、プロジェクト全体が大嘘という ことになってしまう訳であるが。

まあ、とにかくどういう風にこのプロジェクトが動いて行くか興味はある。 創立30年になるIPAであるが、その初めてのまともな試みが成功することを期待し、 これ以上変な分野に税金が無駄使いされないことを望む。 パズルの様な、ネクタイを締めていることが正しい人間の有り方だと思い込んでいる人々には 理解不能な分野が支援されることを望むばかりである。腐り切ったソフト業界は、 早く膿を出し切るよう、大手術が必要である。 企業人より、官僚の方がより進んだ考えを示したことは、まだこの国の官僚組織には 救われるところが有るかも知れないと期待するものである。


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