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叢書名 | 数学ライブラリー(教養篇)2 |
|---|---|---|
| 書名 | 石とりゲームの数理 | |
| 著者 | 一松 信 | |
| 発行日 | 1968年11月1日 | |
| 発行元 | 森北出版株式会社 | |
| 頁数 | A5版、166頁 | |
| 定価 | 600円 |
| 【補足】 本書は、現在、オンデマンド印刷で入手可能になっております。 詳しくは、BOOK-INGにて、 検索指定で「数学、森北出版」で見付かります。 |
大変古い本である。30年前の本である。多くの本は捨てられたのであるが、 パズルの本、アルゴリズムの本ということで、大切にしてきた本である。
まず「三山崩し」というゲームについて説明しておこう。
| 碁石を何個かずつまとめた山が3つあります。 2人で交互にこれらの山の1つから、1個以上の碁石を取ります。 複数の山から同時に取ることはできません。 このようにして2人で交互に取っていき、 最後の石を取るはめになった方が負けです。 |
まあ、これだけのゲームです。まあ、この種のゲームは、初期状態で先手必 勝または後手必勝かが決まってしまう訳ですが、そのための戦略は必ずしも易 しくはありません。
でも、この本は、「三山崩し」およびその派生形について、延々と説明して いくのであります。一応(ちゃんとした)数学の本であるので、きちんとした 証明がされていあり、定義とか、定理とか、演習問題とかもちゃんとついてお ります。
この本の著者は、パズルの世界、コンピュータの世界では非常に有名な一松 信先生であり、これだけのことで、よくここまで書いたな、という感じの本で す。
まえがきを読み直してみたら、本書は、立教大学数学科で、「応用数学」と して講義したものか元になっているのです。一般の大学で行なわれている数理 物理学的な講義ではなく、石とりゲームを数学的にモデル化し、論を進めて行 く訓練を通して、抽象化の訓練をしようとした、とあります。
なかなか、先進的な取り組み、その意欲に、それも30年も前に行なってい たことに感心しますね。