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書名 | JAVAプログラム クイックリファレンス |
|---|---|---|
| 著者 | David Flanagan | |
| 監訳 | 小俣裕一 | |
| 訳者 | 豊福剛 | |
| 発行日 | 1998年4月27日 | |
| 発行所 | オライリー・ジャパン | |
| 発売元 | オーム社 | |
| サイズ | A5、548頁 | |
| 定価 | 4300円(本体) | |
| ISBN | 4-900900-09-5 |
まだ、1/3ほどしか読んでいない(第6章 GUIの途中まで)が、忘れないう ちに記しておく。
まず、本書は JAVA1.1対応である。
例のO'Reillyシリーズの訳である。原書の書名は、 "JAVA EXAMPLES IN A NUTSHELL, A Tutorial Companion to Java in a Nutshell"である。そして、この英語の書名の方が、本の内容を正確に伝えている。
あくまでも、JAVAのTutorial的なプログラム例が並んだ本であるが、 クイックリファレンス的要素はそれほどはないと思う。
まず本書は、網羅的な解説をしている訳ではないし、JAVAについての説明が きちんとされているのではない。あくまでも副読本の立場である。読んでいくと、 "Java in a Nutshell"を参照せよと何 度となく出てくる。もちろん、Java1.1 に対応した、2nd Edition を読めとあ るのだが、まだ第2版の翻訳は出ていない。本書を読み進むためには、少なく ともJAVA1.1の全容を書いた本を何か1冊持っていることが必須である。
全体が、17章に別れ、各章が10個程度に分かれているので、まとまった 時間が取れないとき、電車でちょこちょこ移動中などでも読めるのは便利では ある。サンプルプログラムは、長いのでも、せいぜい数ページである。しかし、 ちゃんとまとまった1つのプログラムになっているので、その点は良い。
本書は、『Javaクイックリファレンス』 の第2部、Java APIを使ったプログラミング(訳110ページ)を、もっと丁 寧に説明した感じになっている。
さて、本書の問題点は翻訳にある。それも、サンプルプログラム中に、信じ がたいような誤訳が入ってしまっている点である。
line は、場合により「線」となり、「行」となるが、これが間違っていた りとか。 それから、81ページのフォントのサンプルプログラムと、その表示例が不一 致なのである。表示例には日本語が含まれているのだが、サンプルプログラム は、原書のコメント部分を翻訳しただけの状態であった。
プログラムの日本語訳部分を見たために頭が混乱し、コメントを見ないと簡 単に分かるという場合もあった。コメントは、内容を十分に理解して訳すこと がいかに重要かが分かる。英語、日本語、ともに短く端的に表現することが望 まれるので、コメントの訳は、実は本文以上に難しい。そして、本文以上にプ ログラムの訳は重要である。プログラム部分は、中途半端に訳すくらいなら、 英語のままにしておいて欲しいものである。
1998年7月31日