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書名 | やさしくわかるリナックス ビジネス現場で必要な50の知識をポイント解説 |
|---|---|---|
| 著者 | 株式会社イントリーグ | |
| 発行日 | 1999年6月8日 初版第1刷 | |
| 発行元 | 株式会社秀和システム | |
| 頁数 | 四六判、238ページ | |
| 定価 | 1500円 | |
| ISBN | 4-87966-890-7 |
本書はLinuxについての縦書きの啓蒙書である。啓蒙書の多くは、「一体何 を考えて書いているのだ」とか、もっとひどいのになると、「こいつ使ったこ とはないな」と思うような本も珍しくない。そういう本でも売れて、そういう 本に影響されて社会が動いてしまう現状とは恐ろしいものである。
本書は、そういう面は縦書きの本なのに、技術的な内容を、図を用いながら 説明はしているが、かなり堅い内容である。プログラムも、実際の画面などの 操作についての説明はないものの、技術者がかなり技術を重視して書いたもの である。 1つのトッピックが4ページで解説され、そのうちの1ページは挿絵に割か れている。インストール方法とかは書かれていないし、CD-ROMもついていない が、一般の人向けなのにこの内容で理解してもらえるのかどうか心配になる。
かなりあちこちにURLが出てきたりするし、最初に約50ページにもわたるコ ンピュータ概論的なページが出てくる。そういう本だから、最後まで読めば、 確かにLinuxについてある程度の正しいイメージは付くと思うが、この手の本 を買う人の何割がそこまでたどり着けるのか不安も感じる。
マイクロソフトがハロウィン文書でリナックスは今後脅威になるかもという 話や、フリーと無料の違いなどの解説は詳しいので、頭の堅い連中に読ませる には良いかもしれない。また、リナックスはフリーなので保証がなく、自らの 責任で使わなければならない。その点、有料のソフトはちゃんと保証があるよ うに世間は感じているが、「ソフトウェア使用許諾書」には通常「いかなる責 任も取らない」と書かれていることの指摘などが、中央のグレーのページにま とまって入っているのだが、まだまだ書き方が現実に比べて弱い。
Linux利用者が、コンピュータをあまり知らない人々に、Linuxを教えるため の参考書としては良いかもしれない。
1999年7月11日