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書名 | ビジネスに生かすギャンブルの鉄則 |
|---|---|---|
| 著者 | 谷岡一郎 | |
| 発行日 | 2001年3月15日 | |
| 発行元 | 日本経済新聞社 | |
| 頁数 | 四六判、207頁 | |
| 定価 | 1500円(本体) | |
| ISBN | 4-532-16397-X |
ビジネスには、元々確率的要素が一杯あると思っている人は、 本書は全然読む必要はない。
ビジネスは努力さえすれば成功すると思っている人にはお薦めの本である。 しかし、そういう人は、本書を読んでも、きっと努力しか認めない筋金入りのはず なので、本書は結局役に立たないのではないかと思う。
あとは、興味本位で読む人であるが、こういう人は、ギャンブルとビジネスの 関係をまあまあ楽しめるかもしれない。
本書は、極端なまでにビジネスは確率で決まる的な立場を取っているので、 現実のビジネスとはかなり違う。ビジネスは努力というのはあまりにも幼稚だが、 実際には競争相手より多数の情報を仕入れておいてから戦いを始めるのが普通の ビジネスではないかと思う。情報と駆け引きが一番重要だと思う。
本書では、バブルというギャンブルに走った企業に対して、彼らが何故失敗したか についてから始めて、延々と書かれている訳である。結論から言えば、負けを取り戻そう と思って、さらに賭けにハマッテしまったのであり、勝ったときの勝ち逃げの方法を 知らなかったのが敗因ということである。
世の中、勝ったり敗けたりの世界。適当に勝ては良いではないかという趣旨の本である。 全勝するよりも、勝負を楽しもうということ。
マージャンの話が色々出ていたが、私はやらないので、詳細は分からない。 確率的要素の高いゲームとしてバックギャモンがある。 情報は全部公開されているものの、サイコロの目を使って駒を進めるので、確率的要素がかなり高い。 それでも、1回だけの勝負ですら、実力差は大いに出てしまう。 まあ、ビジネスでも、結局は出た目の使い方次第というものであろう。
しかし、よく考えてみるとビジネスなんてたいしたギャンブルではないよなぁ。 人生そのものの方が、はるかにギャンブル性に富んでいると思う。結婚、子供、 病気など、一度始まってしまうと、そう簡単にやめられない。 そういう風に考えれば、ビジネスはいつでも逃げが許されるので、楽だと思うんだが。
著者、谷岡一郎氏は大阪商業大学の学長である。 専門はギャンブル社会学。 そして、アニューズメント産業研究所という、ちょっとユニークな研究所があるらしいことが 書かれていたので、調べてみたのだが、設立目的などの能書きは出て来たのだが、それ以上の 内容はWEB上には何もなかった。