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書名 | ゲーム理論トレーニング |
|---|---|---|
| 副題 | あなたの頭を「勝負頭脳」に切り換える | |
| 著者 | 逢沢 明 | |
| 発行日 | 2003年3月10日 | |
| 発行元 | 株式会社 かんき出版 | |
| 頁数 | A5判、294頁 | |
| 定価 | 1600円(本体) | |
| ISBN | 4-7612-6078-5 |
ゲーム理論というと、なんかゲームのことをちょっと理論的に書いた本と思い きや、数式がいっぱい出てきて、頭が痛くなるような本が少なくない。大昔、 それもコンピュータを始める前にそういう本を読んだのだが、すでに忘れてし まった。
本書は、ゲーム理論の実践的(?)トレーニングを、数式などを使わずにしよ うというものである。ゲーム理論なんていうよりも、「かけひき」についての 考え方のトレーニングと言った方が妥当だろう。
恋の駆引きもあり、A君、B君、C君、aさん、bさん、cさんと男女3名ず つのグループがあるのだが、世の中なかなかうまくいかないもので、各人の好 いている順番は、
もちろん、よくあるように、aさん、bさん、cさんが互いに井戸端会議で情 報交換すると、より有利になるなど色々書かれているのである。
2つの選択枝があったとき、確率的戦略といって、2つの手をある割合で出し た場合が最適になることの説明には野球のピッチャーとバッターの駆引きが例 に出されている。
「囚人のジレンマ」については、色々な例があり、面白い。司法取引のある国 で捕まった場合にはどう行動すべきかの参考になるかなぁ。
土地転がし、選挙の戦い方、投資で損をしない方法、ビジネストリック(産業 空洞化を逆手に取る、契約のテクニック)などさまざまなトピックがあり、 読み物として面白い。
一番面白いのは、ゲームをやっているときに、ルールを変えてしまうという考 えである。下手な人が、どうしても勝負に勝てないので、変則的なルールで何 とか打開しようというのが世間には色々あるが、そういうことではない。実社 会では、ルールそのものがよく変化する。その変化の局面をうまく捕らえれば、 すごく甘い汁が吸えるという話がある。もちろん、下手をすれば大損をこくこ とになる。
本書は、常識というものをもう一度考え直した方がいいのではないかという事 に対するさまざまなヒントを与えてくれよう。
2003年8月10日