あの、事故を起こして生き返った「ビートたけし」のエッセイである。
まあ、ビートたけしのことだから、まともなエッセイだろうとは誰も思わな いであろう。そして、そのとおりなのである。内容的には社会評論というか、 社会風刺というか、現代社会をめっちゃくっちゃに斬りまくった本である。
斬って、斬って、斬りまくっているから、溜飲が下りるのである。スキッと するのである。是非あなたも読んで、ウップンを晴らすなり、さらに積もらす なりして欲しい本です。
もうちょっと説明を加えるなら、社会の裏の構造について知った上で、世間 の評論家ぶっているヤツラは、まあ、講演会だ何だとやっているが、所詮、本 質も本音もついていない、中身のないことをくっちゃべっていたり、ぐだぐだ と本人も理解していないことを本や雑誌に書いているのが殆んどであることは、 長生きしてくれば誰だって分かるようになる。
そもそも、世間の評論家の大部分は、評論家でもしなければ飯も食えない連 中である。(私が今だ足を洗えないでいるコンピュータの世界の評論家連中も 似たようなもんである。)
だが、しかし、ビートたけしは、評論家などになる必要はないし、たった一 つの仕事として評論を行う必要はない。だから、評論家の世界で飯など食えな くてもいいので、正論をいうことができる立場にいる。そして、正論とは世間 から、特に世の中の主流派から、いつの時代にも嫌われるものである。
でも、ビートたけしは、講談社に殴り込みという極めて「当り前」の暴挙に でたのであるが、あれこそ、この本に通じるものがある。あれは正論なのであ る。
そういう訳で、この本は◎の本である。世の「アホ」な評論家共の書いた、 社会評論など読む暇があったら、本書を読むべし。