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パズル作家川崎光徳氏がたくさんのナンプレ本を出されていて、その中にも超難問といのがあったので、評価してみた。

最近出版されたものから選択するのが良いだろうということで、2011年4月1日(明日)発行の成美堂出版から出ている『ナンプレ ザ・ワールド200 超難問1』を選んだ。


この本のサイズはちょっと変則的で、高さは文庫本と同じだが、横幅が少し広くなっている。

脳に刺激を!心に遊びを!
目指せ!完全制覇!

などの謳い文句が表紙に並んでいる。

本書には、問題の前に、技の解説がある。
基本技の後に、応用技で名人を目指しましょう とある。
応用技XとYは、Line Unique という技である。タテやヨコの9マスも必ず異なる数字が1つずつ入るというルールから明らかな技なので、普通は応用技術とかは言わない。
応用技ZはCell Uniqueと言われるもので、1~9のうち8個の数字は入れられないマスは、のこり1つの数字に決まるという、これもルールからすぐに出てくる技術なので、応用技術とは言わない。
応用技Zの発展型があり、これは、Localizationという、ある数字が入るマスが2つ以上であるが限られたマスなので、それを利用して決まっていく応用技である。たしかに、これは応用技である。

さて、問題を評価したら、こんなグラフになった。

いつもは、楕円で評価結果を示しているのだが、楕円では示し難かったので、長方形にしてある。

なんといっても、特徴は、難易度の幅(12000~20000)、ヒント数の幅(22~24)がいずれも狭い。
つまり、問題による難易度の差は、他の本のように大きくない。
というより、問題による難易度の差はほぼ無い。

さらに大きな特徴は、200問の並びであるが、難易度順に並んでいる訳ではないようだ。 いや、ある基準で難易度順になっているのかも知れないが、人が解いて分かるほどの差はない。

本書の決定的な特徴は、解くのに必要な技が、最初に説明している範囲にきちんと収まっている。 つまり、Cell UniqueとLocalization(応用技Z)を駆使すれば全部解ける。
というより、特に、Cell Uniqueのオンパレードになっているので、 難しい技は不要で、丹念に調べれば解ける、というより丹念に調べないと解けない問題だ。 つまり、本書は、面倒くさい問題がいっぱいの本だ。 超面倒なのを超難問と考えるなら、本書の題名はとても正しいことになる。

パズルの難易度を考えるときに、難しいとは何かを決めなければいけない。 解くのに時間がかかるのをそのまま難しいとすれば、本書は難問集に違いない。 しかし、使用する技は極めて限られていて、一般には中級技といわれている技さえ不要である。 だから、本書の問題が全部解けたからといって、他のナンプレ本が解ける訳ではない。 まして、他の難問集にはほとんど手も足も出ないであろう。

ということで、本書は、超難問集というより、超面倒集というのにふさわしい。

こういうタイプの問題が好きなパズラーも居るのかも知れないが、私は面倒なだけのナンプレは大嫌いである。 パズルの解法は面倒ではなく、美しく、エレガントでなければと常に思っている。


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