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評判の悪い問題集を中心に紹介してきたが、それでは片手落ちになってしまう。
それで、評判の高い問題集もいくつか評価してみようと思う。
今回は、ナンプレ、いや数独の老舗であるニコリの激辛数独シリーズの最新刊『激辛数独8』を評価してみた。

  • 激辛数独8
  • 新書判: 124ページ
  • 出版社: ニコリ
  • ISBN-10: 4890724486
  • ISBN-13: 978-4890724482
  • 発売日: 2010/12/10

もう創刊30周年なんだそうだ。

表紙にはとくにうたい文句もなにもなく、シンプルだ。
が、裏表紙に『今回もまた、史上最高の難問揃いです。』とあった。
これは、本当だろうか、それとも例によって謳い文句だけだろうか。

問題数は105問で、難易度順に並べてあるようだ。
レベル2~レベル10までで、中間の問題53はレベル7である。
レベル分けは、ニコリのペンシルパズル本と同じようである。

この問題集をグラフ上に描いたら、こんな具合になった。

青色の楕円がそうなのだが、 今回は問題集の画像が中心からだいぶずれた位置に置かれている。
これには、ちゃんとした訳があるのだ。
まず、楕円そのものが結構大きいのは、本書が激辛というものの、レベル2~レベル10までとレベル幅を広くしているため、難易度の幅も当然広くなっている。
また、ヒント数も、18~26と幅があるのだが、20以下の問題は非常に少なく、ヒント数24の問題が相当多いので、それに合わせて、問題集のイメージを下げておいた。
大部分の問題は、この問題集の画像の範囲に収まっている。

このグラフでは、難易度をポイントで表しているが、それだけでは表現できない特徴があるので記しておこう。
使用するテクニックについては、レベル毎にかなり明確に決まっているようだ。
といっても、レベル9でX-wing、レベル10でSwardfishであった。なお全問チェックをした訳ではない。
それ以上の高度なテクニックも世の中には多数存在するのだが、そこまでは入れようとしていないようだ。

さらに、1つの問題に、高度なテクニックを何度も使うような問題が見当たらない。高度テクニックといおうか、大技というかは、だいたい一回であり、それを過ぎると、ササッと決まってしまう、 あっさりした問題に仕上がっていた。

ということで、50000ポイントを越える問題は1問しか見つからなかったのである。

したがって、史上最高の難問というのを、文字通り特別に難しい問題と解釈するなら間違いである。
上の図でも、50000を越える問題集がいろいろ存在することが分かろう。

しかし、このあたりのレベルに止めておかないと、解ける人が急激に減ってしまうので、市販する問題集の難易度の上限としては妥当とも言えよう。

ということで、超上級者には全問制覇が可能な激辛問題集である。
あるいは、上級者卒業検定問題集であり、 本書を全問制覇できれば超上級者へに道に進めるという方がより正しいであろうか。 そこまで行ってしまえば、もう「人に非ず」のレベルと考えた方が良いかもしれないのだが。


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