読書感想文コンピュータ編アルゴリズム・知識工学
書名コンピュ−タ囲碁の入門
編集コンピュ−タ囲碁フォ−ラム
著者清愼一、山下宏、佐々木宣介
発行日2005年11月10日
発売元共立出版株式会社
サイズA5判、190頁、CD-ROM付
定価2800円+税
ISBN4-320-12150-3

囲碁は本当に初心者で、正式の日本棋院の免状は持っていない。 なのに、偶然にも高木祥一九段と同席することがあり、 名刺をもらったら、裏に碁盤の1/4が印刷されてあって、 そこにその場で詰碁の問題を作って渡すとのことであった。 相手のレベルにあった問題を即興で作るのだと思う。 残念ながら忙しい席での同席だったので、問題を作ってもらえなかったのが残念である。

さて、本書であるが、コンピュータの思考ル−チンのソ−スプログラムなどがCDで入っているのである。 プログラム言語はCである。誰でもが、ソ−スプログラムからコンパイルして動作確認したり、 ちょこちょこ自分なりの改良をしていくことができるように、 Borland C++ Compiler 5.5 が入っている。

囲碁プログラムについて、いくらあれこれ文章で書かれても、 実際にはどのようにプログラムを作るかは、このような分野のプログラム開発経験の ない人には想像がつきにくいのではないかと思う。 本書は、文章や図を使った解説があり、その後で、そのまま解説内容を確認できる プログラムがそのまま掲載されており、これ以上の具体的な解説はないのではないかと思う くらいの丁寧なプログラムが載っている。 性能よりも、入門ということで、分りやすさ第一で書かれれている。

ということで、囲碁プログラミングを初めてみようかなという人には参考になろう。 あるいは、ここで提供されているプログラムをベースに工夫をしていくというのもあろう。

どのくらいのレベルまで書いているかというと、まあ囲碁プログラミングとしては 入門のレベルであろう。終局までちゃんとやれるかというと、とても無理だと思う。 しかし、関連図書として多数の論文などが紹介されているので、 もっと深く学習したい人には参考になろう。

私自身は、今、人工知能(人工無能)、知識工学の研究(遊び?)をやっている最中で、 その一環として読んだのであるが、 人工知能について能書きばかりを書いている学術書(ぶっている本)よりは役に立ったと思う。

この本はプログラムがしっかり掲載されており、とても具体的でよい。 しかし、もうちょっと強いプログラムのソースが見たいと思った次第である。欲張りかなぁ。 でも、強いプログラムのソースを入手してしまったら、それを見るのが忙しくなり、 仕事が手につかなくなる可能性が高いので、それは老後の楽みに取っておこうと思う。 私の老後には、私よりもコンピュータの方が強くなっているのではないかと期待している。

2006年8月9日


読書感想文コンピュータ編アルゴリズム・知識工学