読書感想文コンピュータ編リスト

C言語を256倍使うための本

著 者:福崎俊博、梅原系、山田伸一郎
発 行:株式会社 アスキー
発行日:1990年9月11日 初版発行
定 価:1100円
サイズ:B6版 244ページ
ISBN 4-7561-0043-0

構成:
Cウィザードへの長い道のり
C言語の常識と非常識
プリプロセッサ道場
標準コーディングテクニック
ライブラリ活用のヒント
もっと速く,もっと小さく


アスキーの256シリーズの中のC言語版です。もともと256倍シリーズ は「真面目な内容だからといって、真面目くさって書かなくてもよいのではな いか」というコンセプトでスタートしています。この本もその方針に忠実に従 っています。

紙はボロボロで、サイズはB6と小型で、安価、しかし内容は高度を目指し たのが特徴です。

Microsoft C に偏りすぎで、UNIXユーザにはあまり勧められません。しかし、 著者達のCプログラミングの腕は確かです。技術的に相当レベルが高いだけで はなく、初心者を公然と無視した書き方をしています。

本書の性格を紹介するために、特徴的な章や節の題名を列挙しておきましょ う。「Cウィザードへの長い道のり/C言語は難しい/C言語には移植性がな い/Cを使う覚悟/…」という、およそC言語を普及させようとか、理解を助 けてあげようとかという立場をとっていないことを高らかに宣言しているもの が並んでいます。理解できる人にだけ理解されれば十分だという書き方と共に、 著者達が楽しみながら自らのC言語の楽しみを真面目くさった書き方ではなく、 たぶん彼らの日常的な書き方で書いたと思われるところは、C言語の知識の収 得以上に役に立つはずですが、そのためには中級者以上の能力が必要でしょう。

やり過ぎ、こり過ぎではないかと思われるマクロやポインタ、添字の使い方 もあり、参考にしないほうが身のためと思われる説明もいっぱいあります。た だし、他人の書いた大きなプログラム、複雑なプログラムに手を入れることが あるような人は常識として知っておくべきことでしょう。

とにかく、いろいろなノウハウは詳しく紹介されているので、中級以上を目 指す人は挑戦すべき本の1つでしょう。この本の例がスラスラ分かり、著者達 の意図が組みとれ、お笑いの本として読めれば最高でしょう。


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