読書感想文コンピュータ編インターネット
書名図解 3時間でわかるADSL
著者ADSLワークショップ編
発行日2000年10月30日
発行元日刊工業新聞社
頁数四六判、190頁
定価1500円(本体)
ISBN4-526-04643-4

題名にもあるように、のんびり読んでも3時間もあれば充分に読み終えられる 入門書の一種である。といっても、『サルにもわかる』というようなレベルでは なく、技術的なことはさわりまでは書くが、それ以上のことには触れず、ADSLを 導入した場合にどのようなことになるかとか、費用の面とか、現状ではどういう ところに申し込むことになるかなどを、かなり平易に書いている本である。

DSLがどの程度実際に普及しているかは、現在は郵政省が DSL普及状況公開ページ を用意しているので、現状についての状況が把握できる。 それにしても、確かに少ない。

私は、今年の春から会社にADSLが入り、その後、SDSLに切り替わった。また、 会社の社員などが、複数のADSLに入って、使い心地を比較検討していたりするので、 そういう点では本書に書かれているよりは、かなり詳しい状況が掴めてしまう 状況に偶然いたりする。また、長年の知合いとか仲間とかの中には、xSDL関係の 企業で働いたりしている者も何名かいて、いいのか悪いのか、さまざまな状況 を把握できてしまったりする。

まあ、いずれにしても、本書にも書いてあるように、あと2〜3年後が本格的に 普及するころだろうとは思う。家庭でも500K程度と言う、ISDNの10倍程度の速度が 同額で出るということは本書でも何度と無く書かれているが、こういうことは 実際に使っている人でないとなかなか分からないのではないかと思う。

個人的には、ADSLを自宅にも引いてしまおうか検討中であり、本書を子供等に 読ませて、勝手に判断させようかと思う。しかし、書かれている内容は、子供等 もやさし過ぎる内容であり、もうちょっと難しい本の方が良かったかと反省中で もある。

本書には、日本でのADSLが韓国をはじめとする諸外国に比較して遅れている ことには言及しているものの、その原因については意図してぼかしているようだ。 一般の人にとっては、色々な規制とか、圧力とかはあまり関係ない訳だが、 このインターネットという世界に身を置いてしまうと、なかなかそうはいかない。 このあたりの裏事情を暴露するような本を期待したいところである。

本書は、3時間程度で読み飛ばせる本としては、まずまず良く書かれていると 思う。ADSLについて、3時間以内で至急学習しないといけない人向きである。

2000年11月27日


読書感想文コンピュータ編インターネット