読書感想文コンピュータ編インターネット
書名 ASP完全カタログ220
使える人口知能のお話
著者株式会社インフォバーン
発行日2001年4月1日
発行元株式会社インプレス
頁数A5判、207頁
定価1900円(本体)
ISBN4-8443-1492-0

ASPというと、何のことだと思うであろうか。とにかく3文字の略語というのは 同じ業界内でも2つの意味があったりするのである。

Active Server Pages の略語の場合、私にはさっぱり分からない分野なので お手上げである。ASPの本を買う場合も、こちらの本もあるので、間違って購入 してはいけない。

Application Service Provider 、これが本書でのASPの意味であり、これなら 一応私の仕事とも関係がない訳ではない。昔は、アプリケーションは、それぞれの コンピュータにインストールされて使うものと決まっていた訳だが、インターネット が発達したために、アプリケーションソフトはどこかに外部に置いておき、その 機能というか恩恵だけを得ようというのがASPなるものである。

ASPの意味を知りたくて斜め読みしたのではなく、最近はどんなサービスがASPで 提供されているのかを、ちょっと予習しておこうということで眺めたのである。 確かに、たくさんのASPが紹介されているのだが、実によく似ているものが多く、 同一分野を対象としたASPがそんなにたくさん共存できる訳ないだろうにと思った 次第である。

ASPの場合、既存アプリ並に高価だったら導入はありえないだろう。しかし、 ネットワーク対応にするために、いままでのアプリよりもはるかに多くの機能を サポートする上に、セキュリティなどにも気を使わなければならないので、 開発コストは当然アップするだろう。ということは、量を売ったり、ASPを多角的に 展開して利益を上げないといけない訳である。それなのに、同一分野に多数の 業者が参入しているので、一部が勝つだけで、ほとんどは負けてしまうのでは ないかと思ってしまうのであった。

タイトルに220とあるように、多数のASPを紹介しているのである。主要なASP については、見開き2ページで概要と図解を示している。だいたいのどんなことを やっているのかを知るには充分であろう。カタログとしては良くできている。

これだけ多数のASPが紹介されているが、実際に採算が取れているのはどれだけ あるのだろうか。ASPもアウトソーシングの一種だが、何でも社内でやるというのが 多い日本でどこまでASPが進むのかははっきりしない。

ASPが使えるためには、インターネットのインフラ整備が何より重要であり、 高速な常時接続とか、モバイル環境の低価格化など、日本には問題点が多い。 このあたりについては、第1部 ASP活用&導入法 であまり触れられていなかった。 今、日本でASPを考えた場合、一番問題になるのはこのあたりであるのに、 この本は何か問題点を避けているような気がしてならない。

2001年5月1日


読書感想文コンピュータ編インターネット