読書感想文コンピュータ編インターネット
書名 正しいHTML4.0+CSS1リファレンス&作法
著者ビレッジセンターHTML&SGML研究チーム
発行日1998年3月20日
発行元株式会社ビレッジセンター出版局
サイズB6判、287頁
定価1200円
ISBN4-89436-111-6

本書は、入門書ではない。本書は、HTMLに関する知識や経験がまったくない 人は読まない方が良いし、読んでもまず理解できないであろう。

本書は、『正しい』ということにこだわったHTML4.0の本である。こだわり は非常にというより異常に強く、世間での誤用、もっと正確には多くの書籍で の誤用の氾濫についての解説で始まっていることからも分かる。いい加減な本 で得た嘘の知識をこの本で矯正し、さらには誤った書を葬り去ろうとする意図 が見える。

最初の「序章」、「§1.ちょっとうるさい基礎知識」、「§2.HTML作法集」 あたりは、もう既にHTMLに慣れている者が読み、HTMLについて再認識するには 良い読み物である。

それ以降がリファレンスである。HTML DTD(Document Type Definition)に従っ たHTMLという言語の定義書にのっとった実に正しい解説がある。リファレンス 部分は、エレメント(世間でタグと誤って呼ばれているもの)がアルファベット 順に並んでいる。

解説には、HTMLの例は少なく、画面表示例は皆無である。リファレンスに画 面表示例を皆無にしているのは本書の最大の特色でもある。文章や表での説明 を理解していれば、とかく誤解をまねく特定のブラウザの画面コピーなど無い 方が良いとの考えだと思う。

解説は、ときに極めて単純で1行で済ませられ、ときには考察、批判、主張 などまで混じって長々と書かれていたりする。しかし、どういう風に書けばい いのかという具体例はなく、本書はあくまでも問題チェック用である。 HTML文法チェッカーがあるが、本書はその書籍版といったところである。

1998年7月11日


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