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UNIX短編シリーズ

HTML

著 者:青柳龍也、遠藤英幸
発 行:クオリティ 株式会社
発売元:株式会社 星雲社
発行日:1995年11月1日 初版第1刷
定 価:1200円
サイズ:A5判 114ページ
ISBN 4-7952-1483-2

この本の特徴といったら、なんたって価格である。1200円というのは安 い。 しかし、本は薄い。調べてみると、最後のページが114となっている。非 常に薄いのであるが、実はかなり分厚い紙を用いているので、本当のページ数 に比べて3割くらい厚く見える。つまり、水膨れ本である。(でも、価格が価 格だから我慢すべし)

本書は、HTMLの色々なことを書いている訳ではない。UNIX上のMosaicを前提 にしている。1995年11月発行にしては、前提条件が古すぎる気が充分に する訳であるが、低価格なので我慢されたし。

しかし、良いこともあるのだ。

第1点。HTMLの主要な部分しか書かれていないので、そのまま入門書として 使えるのである。徹底的に内容が少ないので、最低限度のことを知りたい人に は最適である。無駄が少ないので、分かりやすい筈である。

第2点。HTMLのファイル例などの印刷が分かり易い、現実に編集するときと 同じように印刷されていること。つまり、ほとんどのコンピュータ関係の印刷 物が、画面的なイメージ、つまり等間隔文字で印刷するのではなく、不等間隔 文字で印刷されてしまうことである。見た目には美しいが、一体、どのように 入力すればいいのか判断に困るような代物が多い。

HTMLのようなテキストファイルの印刷に当たっては、実際に画面に出る状態、 あるいはプリンタに出力した状態に近いのがなによりであるが、これが分かっ ている出版社は皆無に近い。

コンピュータ関係のリストの出力にプロポーショナル印字をして満足してい る人間は、昔BASICのプログラム自体を翻訳してしまった技術系翻訳家と同じ レベルである。

画面のハードコピーが随所にあって良いのであるが、このハードコピーを見 る度に不思議に思うことがある。それは、他の如何なる本と比較しても、ハー ドコピーの部分が滅茶苦茶『ショボイ』のである。なんでや???

まあ、以上全てを考慮して、とにかく最低限の本でいいから一冊欲しい人に は適当な本だろう。なんたって安いんだから。もっと安く済ませたい人は、ネッ トワーク上に用意されている『HTML入門』みたいなのを参考にすればよい。こ れならもっと安い。タダや。


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