読書感想文コンピュータ編インターネット
書名図解インターネット・ショッピング
マルチメディア時代の通販ビジネス
著者増田克善
発行日1996年7月4日
発行元PHP研究所
サイズ四六判、186頁
定価1300円
ISBN4-569-55114-9

本書は、いわゆるビジネスマン用に、今流行りのインターネットショッピン グを解説した本である。ごく平凡な解説書といった本である。

今更私がこんな本を手にするのも変な話だが、インターネットショッピング 関係の企画書を頼まれたので、ちょっと手にした本である。この分野の本はや たらに出ているのであるが、本を開いたとたんに、あまり内容のなさに本を床 に落してしまいそうなものばかりであるが、それらの中で一応少しは助かるか と思って手にした本である。

若干具体的なところ、たとえば各ショッピングモールの現状、支払方法など の解説などもあった。

第1章「ネットワーク時代のショッピング・メディア」
ごく普通の簡単な解説。図も多いので、解説は表面的。NIFTY, PC-VAN など も含んだ解説になっている。

第2章「日本のインターネット・ショッピングの実態」
この部分は、とくに変化の激しい部分で、この本が発行されたのが96年7 月ということから、96年前半をペースに書かれているため、時代遅れの感が あるのはいたしかたない。
しかし、少ないページ数の割には、比較的ツボを押えた紹介をしている。

第3章「サイバースペースのショッピング・ノウハウ」
ノウハウというのは変である。サイバースペースでショップを開くための手 順を簡単に説明しているに過ぎない。

第4章「インターネットのセキュリティと決済方法」
この分野は将来のビッグビジネスということもあり、日々変化が激しく、も う古い情報といった方がよいかな。セキュリティ関係の一般書も多数出ている ので、本書以外の本を読むことを勧める。

第5章「サイバー・ショッピングの課題と将来」
統計などを使って説明しようとしているが、統計そのものが古く(1年近く 経っている)、インターネット人口が当時の何倍にも増えているので、あまり 参考にはならない。
回線速度も、最高を28800として話を進めているので、もう違っている。

ということで、まず感じたのが「古い」ということである。内容は薄かった が、それは初めからそう思って読んだから気にはならなかった。1時間程度で 読み飛ばせる簡単な概説書、ハウツウ本と言えばいいか。

この手の本の多くが、ろくに調べもせずに、インターネットさえやれば儲か るように書いている食わせものが多い中、肯定も否定もしていない立場で書か れているのは珍しいし、好感が持てる。


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