読書感想文コンピュータ編インターネット

インターネット漂流記

著 者:吉田 茂樹 森 秀和 杉岡 隆司
発 行:株式会社 オーム社
発行日:平成6年6月24日 初版第1刷
定 価:2100円
サイズ:A5判 394ページ
ISBN 4-274-06078-0


この本、もう1年半も前に出たのであり、私が読んだのも1年以上前のこと である。だから、記憶はおぼろであり、「面白かった」ということ以外、大し た記憶がない。だが、それでも、この本は、ここに挙げておかなければと常々 思っていたのである。

この本は、オーム社の漫画本シリーズの中の1冊である。つまり、登場人物 があって、ストーリーがあって、そのストーリーの中で、小さなソフトウェア 会社がびんびんにインターネットをやっていく話なのである。

どの本でもそうなのだが、この本でも、結構順調にインターネットの世界に 入っていけるのである。それは、登場人物の一人の石村大樹が、北条大学(こ れは豊橋技術科学大学のことかにゃ)の博士課程を終了し、現在は東部大学 (これは東京大学のことかにゃ)の助手をしている、という設定である。

零細ソフトハウスの人間が、そう簡単にそういう人と親しいお友達というこ とは現実には殆んどない筈である。この辺の話は、ちょいと現実的でないが、 1994年当時にインターネットをビンビンにやっていた人間というのは、た とえ小さな会社であっても、そういう類のコンピュータ狂いにお友達がいたも のであるので、まあ、間違いではない。

それで、そういうストーリーと、漫画などで誤魔化しているかというと、ちょっ と違うのである。気楽な読み物をねらっているのであるが、いっぱい実例はで てくるは、その実例に対して結構詳しい解説をしているのである。まるで、東 部大学でコンピュータに明け暮れているような人間が日頃言っているようなこ とを会話形式で書いちゃっているのである。

それから、あちこちに、1〜2ページ程度の簡単な解説がふんだんにある。 さらに、インターネットの思想というと大袈裟なんだが、そういうことがあち こちにちりばめてある。

もちろん、本が、ちと古いので、インターネットが急速に普及しはじめた今 年(1995年)の状況については何もない。一般企業などでのインターネッ ト接続に関しては、今はプロバイダが経由が普通であり、この本に書いている 程には面倒ではなくなった筈である。

インターネットについて、少々技術的なことにも興味をもっている人が、気 楽に読むのに最適な本である。


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