読書感想文コンピュータ編インターネット
書名インターネット社会論
著者赤木昭夫
発行日平成8年2月26日
発行元株式会社岩波書店
頁数四六判、341頁
定価1800円
ISBN4-00-005042-7

本書は、インターネットであっても、『社会論』という、ちょっと、いかめしく、 堅苦しい題名がついている。

本日(3月8日)朝、家で何気なく朝日新聞の朝刊を見ていたら、岩波書店 の広告が出ていた。当然この本もけっこう大きく出ていた。それによると、イ ンターネット社会への対応の仕方とかを具体的に示す本だ、というようなこと が書かれていた。

本書のカバーの裏にも、「……激変する情報環境を実証的に分析し、対処の 仕方を具体的・実践的に解説する。」とあった。

ということで、この本の書評も、具体的、実践的に行なってみたいと思う。 (といっても、そんな難しいことは歌い文句としては存在しても、とても無理 だが)

さて、本書についてまず感じることは、難解なのである。具体例があるには あるが、読んでいて眠くなるような内容であった。まあ、今は、世の中、皆、 インターネットに浮かれていて、インターネットについて一家言あるように振 舞うのがエリートビジネスマン(何と古い言い回し)であろう。だから、こう いう難解なのでも受けるのかも知れない。

本書は、題名が示す通り、インターネットの社会的な影響とか、今までどう であったかとか、通信事業の内幕とか、その他盛りだくさんである。こんなに 書いて、内容を消化できる程優秀な人が世にどのくらいいるのか分からない。 少なくとも、私は、新幹線の中で読んでいて眠くなってしまった。

内容は、インターネットが伸びてきた背景とか、もはやFBIも含め国家が インターネットを支配、あるいは制御するのも困難になりつつある、情報の伝 搬がインターネットは非常に高速でかつ国境を完全に越えて流れてしまう、、、 などのことが書かれている。

暗号化については、FBIが断念したことも含めて、これからのインターネッ トで非常に重要なものだと書かれている。そして、安全性について書かれてい る。しかし、その書き方が、いままでの暗号に関する記述のレベルから一歩も 出ていないのが残念である。いやしくも社会論というからには、現代における 郵便、電話などの盗聴などについても言及し、安全性の比較などをして欲しかっ た。

そして、この激動のインターネットに対処するには、インターネットの世界 に自ら飛び込め。それ以外にインターネットに対処する方法を身に着けること はできない、というようなことが書かれている。

主張そのものには特に異論は無いんだが、これではまるで、眠気が襲ってく る××セミナーという何万円も取られるやつにそっくりである。

それから、この本には滅茶苦茶カタカナ語が多い。異常である。いくらイン ターネットの本だからといって、ここまで多いのは読みにくい。こんなに多く するくらいなら、横書きにして、カタカナ部分は英語のままにして欲しい感じ だ。

最後に一言。この本を読んで、「分かった!」と感じるような人がいたら、 是非会ってみたいと思う。

それで、「あとがき」を読んでいたら、良く知っている人の名前が出てきて しまった。あちゃー、ヤバイ、ヤバイ。これで終りにしよう。


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