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Mail & News の日々

著 者:水越 賢治
発 行:株式会社 オーム社
発行日:平成7年11月20日 初版第1刷
定 価:2100円
サイズ:A5判 284ページ
ISBN 4-274-06107-8


本書は、水越氏がオーム社から出している、一連のUNIX関連書籍の第3 弾である。

このシリーズは、難しいと言われるUNIXの管理について、沢山のマンガ を使って、UNIX管理の真髄を伝えようとするものである。

著者の名前はMIZで、Mountain View Software という小さなソフトハウ スで働いている。社員は全員で6名であり、MIZはそこで入社7年目の中堅 社員という設定である。

アイデアだけ豊富なのが社長をやっていて、美人の奥さんが専務で、お金を 全部管理(支配)しているという、世の中で良くある設定である。そこに、中 村さんという、世間からまったくかけ離れた、あるいはUNIXの世界によく 馴染んだスーパーエンジニアがいる。Kは期待の新人ということであるが、も う既に入社3年目。それに経理の洋子ちゃんがいる。

こういう設定の会社で、今までUUCP接続でやっていたのであるが、この会社、 景気が良いらしく、オフィスが広くなるのである。そのときに、インターネッ トもIIJにIP接続をすることになり、メールとニュースの設定を変更する のである。その作業を、新人教育も兼ねてKに説明しながらやらせるのである。 そのときの話がこの本のストーリーである。

本文は全部「会話」でできている。実際に技術者が話している雰囲気は良く 出ている。が、なかなかまとまりのないのはやむをえない。それで、いろいろ なトピックに付いては、会話とは別にまとめたものが挿入されている。

さて、記述内容であるが、本書は純粋な技術書ではない。技術的な内容を、 楽しく、その概要を教えてくれる書である。読んでいると、会話の中に出てく る、オーム社刊のNUTSHELLの『sendmail解説』952ページを読むのが正当な道 であろう。ただし、これは滅茶苦茶に分厚く、見ただけで正常な人間なら逃げ 出すであろう。

まあ、とにかく、本書はメールやニュースの管理がいかなるものかを、ちょ ぴり素人さんにも感じをつかんでもらうための本、とでも言ったらいいだろう。

さて、Mountain View Software のアドレスなど、メールやニュースの設定 に欠かせないものが本書中に出てくる。Mountain View Softwareのドメイン名 は mv-soft.co.jp となっている。これを実際に調べてみた(私もようやるね)。 しかし、そんなドメインは存在しなかった。やはり、ここに出てくる話は、あ くまでも本の中だけの架空のことなのであった。実際、目次の最後に、

※本書に記載したホスト名 mv-soft.co.jp は、架空のものです。

とちゃんとあるもんな。でも「ホスト名」ではなく、ドメイン名が正しいん じゃなかろうか。

というので終りにしたいが、 Mountain View Systems Co., Ltd. という良く似た名前のソフトハウス(システムハウス)を見つけた。会社 概要なぞを覗いてみると‥‥‥‥‥‥


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