読書感想文コンピュータ編インターネット
書名VRML60分ガイド
著者Sebastian Hassinger, Mike Erwin
監訳者安藤幸央
翻訳者金田芳明
発行日1996年2月29日
発行元ソフトバンク株式会社
サイズB5変型判、240頁
定価2300円
ISBN4-89052-889-X

本書の題名にはめちゃくちゃな嘘がある。 60分とあるから、てっきりこの本は60分で読み 切れる簡単な解説書かと思ったら全然違うのである。

監訳者安藤氏の、ちょっと詩のような感じの監訳者まえがきがあるのだが、 その最後あたりに、

本書には「VRML 60分ガイド」というタイトルがついている。
1つのPartに60分かけて読み進めてほしい。

と出て来るのである。これで、60分の意味が、本全体を60分で読めるのかと 思ったら、各パートを60分で読めるということであった。全体は3つのパート から成っているので、結局180分、3時間かけて読む本だということが分か る。

ああ、だまされた、だまされた。

まあ、240頁あって、文字の割合もグラフィックス関係の本としては多い 方だということは、すぐに分かる。だいたい、この手の本、たとえ入門の入門 とか概説とか、それなりの本であっても1時間で読める筈はない。もし1時間 で読めるものをつくるのなら、「マンガVRML入門」みたいなやつであろう か。

ます、本書の特徴は、VRMLの技術的解説書ではまったく無いということ である。それよりも、雑誌によく載っているような、ガイド的な内容である。

それでも、ところどころにVRML関係の情報を提供しているURLが頻繁に 出て来る。本書で役に立つところといえば、このURL位ではないかと思う。後 は、まあ暇なら目をとおしてもいいかな程度の内容が多い。

本書で一番価値あるのは、監訳者の安藤氏の VRMLのホームページ のURLであろう。この安藤氏とは、もちろん、 JAVA FAQ でおなじみの安藤氏である。

「VRML 60分ガイド」という安藤氏による本書の紹介もある。Preface (監訳者まえがき)はそこに全文載っている。

VRMLと本気で取り組みたい方は、ただちに安藤氏の VRMLのホームページ へ急ぐ方が良い。

この本の書き方だったら、もう横書きをやめて、縦書きにして、中途半端な 技術の細部を紹介するのはよして、読み物に徹した方が良かったのではないか な、と思った。


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