読書感想文コンピュータ編日本語情報処理+多国語情報処理
書名マルチリンガル環境の実現
X Windows/Wnn/Mule/WWWブラウザでの多国語環境
著者錦見美貴子、高橋直人、戸村哲、半田剣一、桑理聖二、向川信一、 吉田智子
発行日1996年9月10日
発行元株式会社プレンティスホール出版
頁数B5変形版、387頁
定価4300円
ISBN4-88735-020-1

著者吉田智子さんによる 本書のサポートページがあります。

英語以外の言語をコンピュータ上で扱おうとすると、とんでもない苦労をさ せられることがしばしばである。そして、今では、日本語だけではなく、アジ アの多くの国でコンピュータ上で自国語を扱い始めた。

日本語、漢字だけでも大変であるにもかかわらず、本書では、1つのエディ タ上、あるいは1つのブラウザ上で、世界各国語が入り乱れた文章を扱おうと むちゃくちゃ意欲的である。

そこまでしなくても、日本語と英語だけ同時に扱えれば十分ではないかとい う御仁が多いのであるが、それがそもそものトラブルの始まりなのである。日 本語と英語だけ同時に扱うのを日本で使い、中国では中国語と英語だけのを使 い、韓国ではハングルと英語だけのを使い、そして、タイでは、ベトナムでは、 とそれぞれ別々に基本ソフトの部分から分かれていては、もう混乱するばかり である。

だから、マルチリンガル環境というのは、極めて重要なのである。使う言語 は違っていても、使用しているソフトは同じというのが重要なのである。近年 コンピュータの性能は飛躍的に向上し、多言語を扱うには十分なだけのパワー がコンピュータに備わったのであるが、ソフトウェアの方は、まだまだこれか らである。

さて、口上が長くなりすぎた。本書は、日本で初めての、多言語情報処理に 関する市販される本である。個々の言語に関して、簡単な解説をまとめたのが、 技術評論社から出された 『電脳外国語大学』 である。その他に、多言語情報処理の本を私は知らない。

本書の著者達は、Muleでおなじみの電総研(電子技術総合研究所)と、Wnn でおなじみのオムロン株式会社と、まとめ役の吉田智子さんである。「はじめ に」を読むと、その他に、Wnnを販売しているオムロンソフトウェアの方々の 名前とかがあって、顔まで思い出してしまう。

これだけで、この本が、日本で、多国語処理の研究を実際に中心となってやっ ている人々の書いた本だということが分かるであろう。

内容については、まだ実は読んでいない。だが、こういう重要な分野の本が まったく無いのである。だから、全国の大学図書館、情報科学、情報工学の研 究室などは当然のこととして購入すべき本である。

パラパラと見たが、訳の分からない文字がちらほら見えた。こんな面倒な本 を編集し、印刷し、そして出版までたどり着けたことは、まとめ役の吉田智子 さんをはじめ、本書に関わった人々の努力の賜だと思う。

さて、本書は、丁寧にも サイン入りで私に寄贈された本である。 前のように、可愛いサインではなく、

「読んでくださいね!」

とあり、やはり責任上読まないといけないな。

そのうち読むから、許して、ね。

だって、多言語処理のちゃんとした本て、結構読むのしんどいんだから。。。



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