読書感想文コンピュータ編Java
書名詳解 Javaプログラミング
第2版VOLUME 1
著者Patrick Niemeyer, Jonathan Knudsen
訳者滝沢徹、牧野裕子、鈴木憲子
発行日2003年3月25日 初版
発行元株式会社 オライリー・ジャパン
サイズB5変型判
頁数572ページ
定価4900円+税
ISBN4-87311-117-X
書名詳解 Javaプログラミング
第2版VOLUME 2
著者Patrick Niemeyer, Jonathan Knudsen
訳者滝沢徹、牧野裕子、鈴木憲子
発行日2003年3月25日 初版
発行元株式会社 オライリー・ジャパン
サイズB5変型判
頁数360ページ
定価3900円+税
ISBN4-87311-118-8

原書: Learning Java, 2nd Editionは、分厚い一冊の本で700ページあったのだ が、翻訳は2冊に分かれてしまった。572ページ+360ページという事で、 本が分かれたために重複してしまった部分もあるが、それでも900ページを越 える圧巻である。

本書は、日本語では「詳解」となっているが、英語では単純に Learning Java となっているし、原著者の序文では明らかに広く一般の人向のJavaの短期集中 コース向きであり、入門的な本と受け取れる説明がしてある。しかし、日本の プログラミングの現状で、本書を入門書として出すのは日本では非常識という ことが理由であろうか、「詳解」という枕詞がついている。

実際の内容であるが、詳解でもなく、入門というよりJava全体をざっと概説し た感じの本である。第1巻で Javaの基本をじっくりと解説し、第2巻で Swing, JavaBeans, アプレット、XMLなどの解説になる。ちょっと何か動きの あるアプレットを作るとか、チラッとだけ勉強したい人には向かない本である。

900ページもあるのだが、Javaは大変巨大になってしまい、本書の23章の 各章に対して一冊の本が出せる。ということで、900ページしかないので、 Javaの基本部分を除いては、概説書という感じである。 詳しさも、場所によりかなりまちまちといった感じがする。 12章ネットワークプログラミングでは、後半が急に薄くなってしまっている。 18章レイアウトマネージャでは、GridBagLayoutだけがやけに詳しい。 いずれにしろ、この薄さでは、詳しく書けと思うこと自体が無茶であろう。

本書は概説書であり、Javaとはどんなものかをきちんと、ざっと知りたい人に とっては良い本である。本書を入門書として読むことも可能ではあるが、 たぶんほとんどの人は挫折するのではないかと思う。 入門書ではなく、しばらくJavaをやっていなかった人が、今のJavaはどうなっ たのか一気におおよそで良いから俯瞰したい場合にはとても適するだろう。

なお、本書の日本語は、なかなかに頭が痛くなるようなレベルであった。 「てにをは」が完全におかしい所が頻繁に出てくるのには困った。 もうすこしは校正して欲しいものである。

2003年9月10日


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