読書感想文コンピュータ編Java
書名インターネットハンディリファレンス
JavaScript
著者上田学
発行日平成9年5月23日
発行元株式会社オーム社
サイズA5変型判、454頁
定価1700円(税別)
ISBN4-274-06198-1

Javaの本は色々目を通しても、JavaScriptはあまり目を通さないようにして いたのであるが、時にはJavaScriptも勉強しなおしていないと時代について行 けなくなるかなと焦った訳ではないが、ぱらぱらと見てみた。

本のサイズは、縦方向がA5判と同じで、横方向は137mmと狭い縦長である。 ハンディとあるが、これがハンディに使えるためには、かなり大きな手が必要 である。

最初の120ページがJavaScripの解説に使われているため、リファレンス マニュアル本体は約330ページである。このリファレンスは、プロパティ、 メソッド、文はもちろんのこと、どのような機能かも一切関係なく、すべてを 辞書のようにアルファベット順に並べてあるだけである。とにかく、分からな いものがあったら、すぐに引けるということかな。

各項目は、基本的には1ページを費やして書かれている。面倒なもの、サン プルプログラムがウィンドウイメージを入れたりして、何ページにもなってい るものもある。各項目の解説は必ずページの最初から始めているので、見やす い。空白を出来るだけ詰めて作っているリファレンスなどもあるが、あれはな かなか窮屈で好きになれない。

項目は、最初に『典型例』がある。これは、ちょっと珍しいパターンである。 その後は、書式、解説、使用例などと続く、ごく一般的な構成である。しかし、 『参照』がないのである。関連項目が書かれていないのである。だいたいどん な言語でも同じなんだが、それぞれの項目が独立して存在していることはなく、 逆操作の項目、事前処理、事後処理関係の項目などがあり、それらを一緒に把 握すべきなのであるが、それが出来ないのは困ったものである。

索引を見ると、オプジェクト、プロパティ、メソッド、イベントハンドラ、 関数に分けているが、これではあまり意味が無い。種類別に分けているだけで、 機能別ではない。

というわけで、このハンドブック、本をばらばらにして、機能別に分類して 並べ直して、巻末にアルファベット順の索引をつけるとかしていてくれると、 はるかに便利になるんだが。特定の機能に関するものをぱらぱらと眺めてみる と、「なんだ、こんな便利なものが用意されてあったんだ」ということを発見 することがよくあるのだが、この構成ではそれは不可能なんだ。それとも、こ ういうハンドブックも読破してしまうツワモノもいるのだろうか。

最初にJavaScriptの解説がある。80ページほどしかないので、ごく簡単な ものである。その後ろに、若干のプログラム例が掲載されている。これで JavaScriptの勉強ができるという程のものではなく、それなりのものである。 今は、JavaScriptの本が本屋で堆積しすぐに化石化する時代なので、最初の解 説部分はもっと削ってもいいのではなかろうか。

昨日、息子にこの本を見せたら、JavaScript大好き人間の奴は、最初は熱心 に見ていたが、すんなりと返してくれたところをみると、気に入らなかったよ うだ。

1997年10月20日


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