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書名 | not just JAVA 最新JAVAテクノロジー集成 |
|---|---|---|
| 著者 | PETER van der LINDEN | |
| 訳者 | 中田秀基 | |
| 原書発行日 | 1997年2月 | |
| 訳書発行日 | 1998年4月1日 | |
| 発行元 | アスキー出版 | |
| サイズ | B5判 | |
| 頁数 | 333頁 | |
| 定価 | 3200円+税 | |
| ISBN | 4-7561-1786-4 |
本書は、JAVAについての読み物である。サンマイクロの技術者、つまり内部 関係者が書いたJAVA礼賛の本である。したがって、マイクロソフトについての 悪口はいっぱい散見される。
まったくの読み物で、JAVAのプログラムはほぼ皆無であり、読むためにJAVA プログラムの知識は特に必要はない。全部で9章あるのだが、副題からいうと 8章の『エンタープライズコンピューティングとデータベース』が本書の中心 的な部分であり、その前までは、そのためのインターネットやJAVAなどの基礎 知識的な部分である。7章までの説明はかなりゆっくりしたペースであるが、 8章は非常に圧縮されていて、読むのが大変である。JAVAに関する色々なテク ノロジーが一気にまとめて出てきて、多くの人が急に消化不良を起こすに違い ない。
9章は、主要な企業(Sun Microsystems, Oracle, IBM/Lotus, Microsoft, Netscape, Apple)について、今までの評価と今後の期待とか何について努力す べきか、あるいはもはや将来はないとかが書かれている。この中に、Microsoft は勝利に酔いしれて、時として一線を踏み越え、疑問のある行動に出ることが あるとのコラムがある。
Windows95のベータバージョンは、ユーザーのハードディスクを覗き見して、 200以上の競合会社の製品を探し回っていた。ユーザーが登録フォームへの入 力を完了すると、この個人的な情報もモデムを通じてMicorsoftへとアップロー ドされるのだ。‥‥‥‥
(詳しくは、以下を参照のこと)
http://ftp.uni-mannheim.de/info/OReilly/windows/win95.update/regwiz.html
JAVAの全般についてのまとまった本というのは意外と少ない。そういう面で は、本書は適当な本と言えよう。前半はかなり丁寧だし、相当に気を入れて書 かれている。裏話もかなり多く、そういう趣味のある人は、あちこちに散在す るコラムを読むだけでも楽しいかも知れぬ。といっても、JAVAな人には既に知 られている内容がほとんどだが。
JAVAの世界は変化が速い。原書が書かれたのは1996年末から1997年初頭のは ずで、既に1年半が経過している。訳が出るまでに1年もかかっているので、 当然のことながら、最近のことは書かれていない。
しかし、最近、JAVAは以前ほどフィーバーしていなくて、おかげでこの本の 内容もそれほど古くはなっていない。喜ぶべきか、悲しむべきか難しいところ ではある。
さて、本書は、編集の面から評価すると、ボロボロである。誤字、変換ミス が極めて多く、校正を省略したのではないかと思われる。訳もこなれていない し、全体に相当に慌ててやったと思われる。
1998年7月16日