読書感想文コンピュータ編その他の言語
書名初めてのPython
著者Mark Lutz, David Ascher
訳者紀太彰
発行日2000年9月30日
発売元株式会社オライリー・ジャパン
サイズB5変形判、432頁
定価3800円
ISBN4-87311-022-X

Pythonについて概要程度は知っておかねばならなくなってしまった。 それで、まあ適当な本ということで、何も考えず、入手し、読み始めたのであったのだが。。。。

簡単なプログラムが組めるくらいのことが書いてある程度の本、 要するにPythonプログラミングの入門書ということで読んでみた。 初めの方を読むと、ちょっとコンピュータを知っている程度の人を対象としていると書いてあった。 まさしく、パソコン初心者向きかと思った(^_^)

確かに、本書は、非常に丁寧に文章で延々と説明してくれるのである。 しかし、文章ばかりで、実例も最小限程度であり、短いプログラムすら、巻末近くにならないと 何も出て来ないのである。

それだけではなく、図による説明も極めて少ない。 図や、例があれば非常に理解を助けると思えることも、文章による説明だけがほとんどなので、 大変にまわりくどい説明を無理矢理やっている感じがして、なかなか読むのが大変である。 Pythonとはどういうものかを文章と動作例を中心にして説明せざるを得なくなると、 こういう本になってしまうかとは思うが、これでは初心者用と言うよりも、プログラミングに なれている人にさえ難しい本になってしまっている。

レベルは、「第1部 言語のコア部分」では非常にゆっくり上昇していく感じなのだが、 「第2部 言語の外部層」では、かなり急にいろいろなことに言及しようとしている。

本書を読んだ感じは、初心者向きだったはずの物なのだが、 出来上がった物はずいぶん違ってしまったのではないかと感じる。 プログラムがあまり載っていないプログラミングの入門書としか思えない。 本書を読んで、何が身につくかは難しい。概要をさっと知りたい人には分厚すぎるし、 プログラミングしたい人にはまったく不足だろうし、本書はなんなんでしょうね。

で、結局、Pythonがどういう物かは、オライリーの『Python入門』、『Pythonプログラミング』 あたりで再度検討し直し、ついでにパズルのプログラムでも組んでみて評価したいものである。

本書の訳であるが、読んでいて「てにをは」に、「???」とならざるを得ない個所が何度もあった。 また、翻訳調がかなり強かったこともあり、日本語としては読みづらかった。 最近の本ではよくあるのだが、校正が結構緩いのかなと思う。 まあ、大新聞でも、校正はずいぶんいい加減になっているのを感じるこのごろであり、 細かいミスなど気にしていてはいけないのであろう。 良い文章かどうかより、内容があるかどうか、読んでためになるかが重要であろう。

2001年8月8日


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