読書感想文コンピュータ編Linux
書名Vine Linux入門キット
著者林 雅人
発行日1999年8月5日 初版第1刷
発行元株式会社 秀和システム
頁数B5判変形、242ページ
定価2400円
付録CD−ROM 1枚 ( Vine Linux 1.1 )
ISBN4-87966-911-3

そろそろ娘がLinuxを中心に、どうしようもないときだけWindowsを使いたい などというもので、「Vineでもすれば〜ぁ」と気のない返事をしたのだが、そ れだけではまずいかと思って入手したのがこのCDじゃなかった、この本である。

そして、そのまま放置していたら、この本を読んで勝手にインストールして いたようである。といっても、Xの部分がうまくいかないとか、ネットワークが どうもとかいうので、仕方なく猫の手くらいには手伝った。

という訳で、本書を読みながらやれば、Linux初心者でも充分にVine Linux はインストールできることは確認できた。その後で、ちょっと調整だけを手伝っ たが、その部分については、本書では殆んど触れられていなかった。ハードウェ アや環境に依存する部分の説明は極めて少ない。

本書は、生まれて初めてLinuxを使おうという人を対象に書かれているよう である。そのため、最初の説明は馬鹿に丁寧である。インストールの部分が ページ数の多くを占める、図を多用した説明であり、ある意味では親切である。 というか、不必要に親切と思えるところも多かった。

しかし、画面に対するコメントばかりが中心なので、その通りに行かない場 合の対処の仕方は相当心許ないレベルの記述である。まあ、慣れた人なら、こ の本を見なくても、インストール中のメッセージとか、設定ツールで出てくる メッセージなどを頼りに適当に模索すればVineはだいたい設定可能なようであ る。システム環境設定もずいぶんGUIで分かりやすくなっていた。

本書は、厚さの割にページ数が少ない。これは、つまり、厚めの紙を使って いる訳である。確かに裏が透けて見えたりしないので読みやすいが、それだけ で3割くらい水増しされている感じである。さらに、文字も大きく、イメージ がバンバン並んでいる、よくあるインストール本のレイアウトであり、この点 でも内容は薄めである。それでも、若干の注意事項などは書かれているが。

本書は、やはりCD-ROMの付属物のようである。『Vine Linux入門キット』で あり、決して『Vine Linux入門』ではないし、題名もそうなっている。 題名に偽りはない。

1999年12月13日


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