読書感想文コンピュータ編パソコン
書名ジャンクパーツ設定全書
著者Scott Mueller、伊藤雅英、高橋敏也
発行日1999年3月5日
発行元ソフトバンク株式会社
頁数B5判、511頁
定価3600円(本体)
ISBN4-7973-0780-3

たいへん魅惑的な題名のついた本であり、ジャンクを生かそうとしてうまく 行かなかったような人は飛び付きたくなるかもしれない。そういうことで、書 店の店頭ではそれほど深く考えず購入してしまった。

マザーボード、ハードディスク、サウンドカードについて書かれているが、 LANカードが抜けているし、SCSIカードの説明もない。ディスプレイカードの 説明もない。他の細々としたカード類はともかく、これらがないのはとても大 きな抜けである。

マザーボードだけで約6割(300ページ)が裂かれているのは当然として、 その中の最初にマザーボードの概説的な説明の後に多数のマザーボードどにつ いて細かいスペックが載っている。しかし、この本に掲載されているマザーボー ドの殆んど全てはPentium以上である。486のマザーボードが数種類だけ載って いたがほんの申し訳程度であり、PentiumIIの説明の方が遥かに多い。

この本のどこがジャンクなのかと思う。私が普 段使っている高性能コンピュータよりも遥かに高性能な、ピカピカの新品と思 えるようなものが随分掲載されている。これらをジャンクと呼ぶ世界があるの だろうか。少なくとも、私がやっている メーリングリストで 貰うようなパーツの情報は全然ない。ネットワーク関係の殆んどをジャンクパー ツで作ったと自負しているのであるが、その地下室に転がっているマザーボー ドのケースに載っている型番を索引で見てみたが、殆んど見当たらない。そも そもここでは、486が中心であり、Pentiumなどという高級なCPUはネットワー クなどで使うことは考えられない。CPUの性能の前に、回線容量の方が先にパ ンクしてしまう。

この本で紹介されているのは、マザーボードメーカーよりも、コンピュータ メーカー系のものの紹介が多い。さらに、比較的新しいものの紹介が多い。

記述については、かなり冗長で、ページ稼ぎと感じるところも多々ある。と くに、DRAMの設定にすべての組合わせを書こうとするのはやりすぎではないか。

基礎的な解説部分には、情報として価値あるかなと思う部分も多く見受けら れるが、個々のパーツのデータ部分はボツである。この本ではあまり役に立た ないので、もっとちゃんとしたジャンクパーツの本が欲しい。

1999年2月24日


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