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書名はじめての数式処理ソフト
叢書BLUE BACKS B1560
著者竹内 薫
発行日2007年7月20日
発行元講談社
頁数新書判、198頁
定価1200円(本体)
ISBN978-4-06-257560-7

数式をごちゃごちゃいじったり、その結果を自分でグラフに描くというのは 大昔の理系の学生なら当然のことであった。

しかし、今は時代が違うようだ。 大学でも、方程式を手で(頭で)解くのではなく、 数式処理ソフトを使い込なす授業があったりする時代になってしまった。

ということで、ちょっと面倒な3次元空間に関する数式をいじらなければならなくなったので、 もう動かなくなった頭を使う代りに、数式処理ソフトを使って計算をしようと思った訳である。

数式処理ソフトとしては、なんといっても、Mathematicaが有名である。 しかし、高い。というか、値段も調べていない。 また、最近は、Mapleというカナダ国旗のMapleを名前にしているのもある。 しかし、いずれも商用ソフトで、数十万する(はずである)。 ということで、手の届く数式処理ソフトはないものかと思って、 本屋の数学関係のコーナーを探していたら、本書を見つけた。 BLUE BACKSなら、ちょっと読んで、ちょこちょこっと使って、 目的の計算を済ませようと思った。

BLUE BACKSなら、私でも読めるだろうと思って、中味も調べず入手した。 そして、読み始めたのだが、とんでもない解説がしてあった。 「Maximaで楽しむ数式計算と物理グラフックス」という副題だったのだが、 この物理が曲者だった。

最初に、「たけしのコマネチ大学数学科」からの問題があったのだが、 実は著者はこの大学の出題者だったようだ。 しかし、いきなり連分数が説明されたりして、目的である普通の数式処理の説明がない。

さらに進むと、ファインマンの微積分である。まあ、ここはまともな内容だったが、 少い頁数で済ませてしまっている。

そして、その先は、ブラックホール、超ひも理論、量子ポテンシャルと進んで、 どんどん道を外して理論物理の怪しい世界に突撃してしまい、 玉砕してしまった、というか読む気がしなくなってしまった。

現代の理論物理学の、まだ実験で確かめられてもいないような数式が中心では困るのである。 結局何の役にも立たなかった。

それで、ちゃんとした詳しい本は、『はじめてのMaxima』横田博史著、工学社刊 ということが分り、 そちらを入手して読み始めた。

2008年4月12日


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