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書名 | 電脳兄弟のパソコン放浪記 |
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著者 | 兄・清水義範 弟・清水幸範 | |
初出 | 連載・ASAHIパソコン 1989年11月1日号〜91年12月15日号 単行本・1992年2月朝日新聞社刊 | |
発行日 | 1994年5月10日 | |
発行元 | 朝日新聞社 | |
頁数 | 215ページ | |
定価 | 1500円 | |
ISBN | 4-02-330303-8 |
小説家の兄・清水義範、 つまりパソコンが大の苦手の人間と、パソコン大好 き人間の弟・清水幸範とのリレーエッセイです。
この連載エッセイは『ASAHIパソコン』に連載されたそうだ。私は『A SAHIパソコン』を読まないので知らなかったが、このごろは著名な作家な どがパソコンのことを小説などに書くようになった。それで、そういう本を探 していたときに見付けた本の一つである。
内容であるが、まあいい加減なものである。だいたい、兄がパソコンのこと を弟に聞くのを、そのまま連載として雑誌に載せ、単行本にまでするとは何事 ぞ。兄弟で勝手にやっていればいいものを。
まあ、兄は、弟の出す、パソコンについての宿題を、昔からの癖(兄とは、 いつまでたっても弟をたぶらかす癖が抜けないものである)で、適当に返事を でっちあげようと試みる。しょせん、小説家なんてものは、舌先3寸で、何で もかんでも書いてしまうものであるが、パソコンとなるとそうはいかないので 悪戦苦闘する。
初心者が何に苦労するかは、プロには分かるまい。その辺りが面白くて、か つ清水義範のいい加減さもあって、つい読んでしまった。
この本を地下鉄で読んでいたら、「先生」にパッタリと出会ってしまった。 そうしたら、「2×4=1」が清水義範の本を読み漁っていると教えてくれ ちゃって、なんてことはどうでもよい事だな。