洋書独書記録

Jeffrey Archer


著者公式サイト http://www.jeffreyarcher.co.uk/

書名 CAT O'NINE TALES
著者Jeffrey Archer
発行2007, by Pan Books
頁数277ページ(本文)
定価unknown
ISBN978-0-330-41883-6

今回は短編集である。著者は、一時刑務所に入っていたのだが、そのときに集めた話9話と、 それ以外の3話を加えたものである。

短編集なら気楽であろうと思って読み始めた。 そろそろ、60冊くらい読んでいるが、実は短編集はこれが初めてではないかと思う。

短編集とは、非常に短く、20ページくらいで話が終る。 その中に全てを入れる訳であるから、話の展開が早い。 展開が早いので、確かに読んでいてあくびが出るようなことはないのだが、 ちょっと意味を取り違えると、訳の分らないまま終ってしまうことがある。

どの話も、最後にオチが用意されているようなのだが、 それを読み取り損ねてしまったのが半分くらいある。 確かに、英語もそんなに易しくはなく、普通の英語なので、それなりに辞書も引かないといけない。

ずっと、200〜300ページでストーリーが構成されているものばかり読んできたので、 頭がそういうペースでしか動かなくなってしまったのかもしれない。まずい。

著者は、当獄中に、A Prison Diary を3冊も執筆している。 この3冊の日記は非常に有名なようなので、そのうち(来年)読もうかと思う。

2007年11月25日

書名 Shall We Tell the President?
著者Jeffrey Archer
初出1977
改訂1986
発行2003, by Pan Books
頁数332ページ(本文)
定価U.K. £ 6.99
ISBN0-330-41896-3

前回の "Not a Penny More, Not a Penny Less" と非常に良く似た表紙であるが、 こちらは「大統領暗殺」を扱ったフィクションである。

元々は、1977年に書かれたのだが、書き変えられている。 書き変えの理由が、執筆時の 6、7 年先を想定したいたのだが、 すでに過去になってしまったので書き変えたようだ。 そのとき、すでに書いていた、史上初の女性アメリカ合衆国大統領になる話である "The Prodigal Daughter"(邦訳『ロスノフスキ家の娘』)と結びつけたようだ。

したがって、本書は、初の女性アメリカ合衆国大統領 Florentyna の暗殺に関する話になっている。 現在、Hillary Rodham Clinton が大統領候補として有力なので、 なんだかその辺りに現実との重なりを感じるが、執筆当時にそこまで考えてはいないはず。

話の展開は、Jeffrey Archer らしく、テンポが早く、読んでいて気持ちが良い。 知らない単語さえ、気持ちよく無視できてしまう。 おかげで、かなり一気に読むことができた。

2大統領暗殺計画なので、FBIが出てくる。FBIの捜査官Markが主人公である。 暗殺計画の密会で、予定日だけが分かるのだが、関係している上院議員がいつまでたっても分からない。

FBI側の話、暗殺者側の話が交互に書かれながら最後まで行く。 どういう風になったかは、省略する。 ただ、最後の終り方は、"Not a Penny More, Not a Penny Less" の方が面白かった。 ちょっと、終り方を期待し過ぎたかもしれない。

英語は、まあ普通に平易である。 ペースが良いので、気にせずに読める本である。 量を読むには適しているかも。

2007年9月5日

書名 Not a Penny More, Not a Penny Less
著者Jeffrey Archer
初出1976
発行2003, by Pan Books
頁数336ページ(本文)
定価U.K. £ 6.99
ISBN798-0-330-41904-8

非常に有名な推理作家の処女作品である。 この作品を書く前に、北海油田に投資して失敗してしまったのだが、 本書が売れて背負っていた負債を一気に返せたそうだ。

一時は、刑務所に入っていたり、色々あるが、多数のミステリーを書いている、 というのは実はあまり知らなかった。

本書は、話の展開がとても速くて、読むのに全然あきることなく、かなり一気に読むことができた。 実際に北海油田で事業に失敗しているのだが、本書では、北海油田の採掘権を持つ会社に 投資した人々が主人公である。投資した油田会社 Prospecta Oil の株価が、ある日、急激に下落し、 ほとんど紙屑になってしまう。

はめられた、詐欺にあったと分った被害者が結束し、被害にあった100万ドルを、 過不足なく取り返そうというので、あれこれ策を練る訳だ。 もちろん、苦労して、詐欺によって金を取り返そうと企てる。 詐欺のベテランに対して、にわか詐欺士が立ち向かうのだから、なかなか大変だ。 いくらリハーサルまでして準備をしても、予測していないことが次々に発生する。 しかし、それでも着々と取り戻していく話である。

仲間の1人が結婚することになるのだが、相手の娘の父親が、 何と取り返そうとしている相手だったりして、 このあたりはミステリーというよりも、もうドタバタ喜劇に近いかも知れない。

最後には、100万ドルおよび取り返すのにかかった経費もぴったり取り返せるのだが、 その瞬間にさらにどんでん返しがあるのだ。それが何かは書かないでおく。

英語は、まあまあやさしいのではないかと思う。 それよりも、次々と事件が発生することで、 グイグイと読者を引っ張って行く感じがあり、 放棄しないで読み続け安い本ではないだろうか。

辞書を引きながら読んだりするのだが、ある日電子辞書を忘れてしまったが、 本書を読むにはそれほど苦労しなかった。 分からない単語を無視し、意味の取れない文を無視しても、 全体の流れはなんとなく分かるような本だった。

2007年6月27日
洋書独書記録