洋書独書記録

Paul Auster


書名 The New York Trilogy
著者Paul Auster
初出City of Glass, by Sun & Moon Press in 1985
Ghosts, by Sun & Moon Press in 1986
The Locked Room, by Sun & Moon Press in 1986
発行1990 Penguin Books
頁数本文371ページ
定価U.S. $14.95
ISBN0-14-013155-8

Paul Austerが人気らしく、本屋に沢山並んでいたので、つい釣られてしまった。 とりあえず、人気がありそうで、それなりに頁数があっても、あまり重くなく、 値段の安そうなものを選択した。U.S. $14.95ということだったが、 なぜか丁度1000円で売っていたのでこれにした。

"The New York Trilogy" ということで、本書には3つの作品が納められている。 もう読みはじめて2週間以上たっているので、 読み終えた現在、もう何が書かれていたか定かでないが、何とか思いだすことにしよう。

"City of Glass"
間違い電話が掛ってきて、それが探偵の依頼だったのだが、 その依頼に対応してしまった。依頼先が、"Paul Auster the detective" ということで、 本の主人公Quinnが著者Austerになりすますというややこしい設定である。
内容的にも、英語的にもなかなか大変であって、良く分からなかったというのが実情だ。

"Ghosts"
登場人物の名前が、White, Black, Blue,.. という感じで色ばかりである。 WhiteがBlueにBlackを偵察するように命じるのだが、 Blackは怪しい動きをしてくれないどころか、 どうも自分を偵察しているのではないかという、これまた複雑な構成にあえてしている。
こちらは、英語のレベルはそんなに難しくないのだが、ストーリーはしっかり捻じれているので、 自分の理解が正しいかどうか不安なまま読み進むことになったのである。

"The Locked Room"
主人公は作家なのだが、書くのに息詰まっていたところに、子供の頃となり同士で双子のように 育った幼なじみFanshaweの妻から、夫が行方不明になったとのメールが届く。 その相手をしているうちに、Fanshaweが書いたものが見つかり、それを出版したら大当たり。 その妻と結婚もして、これでめでたし、という話ではない。
行方不明になったFanshaweを追いかけていくと、様々な奇妙なことがあるのだが、 奇妙なストーリでどこまで理解できたかまったく自身が無い。
英語のレベルも高く、分からない単語がしっかりでてきた。

ということで、よく分からないという点がニューヨークを象徴しているのだろうか。 大都会、現代の渾沌というか、メンタルな面、狂気について書いているようだった。

この3部作であるが、どうも Paul Auster 自身のことを書いているフィクションのようである。

2007年10月23日
洋書独書記録