洋書独書記録

Sam Swope


書名 I Am a Pencil
著者Sam Swope
発行2005, Owl Boks, Henry Holt and Company
頁数297ページ(本文)
定価US $15.00
ISBN0-8050-7851-7

本書は、題名にひかれて入手したところが大きい。 子供向けの本を書いている作家が、子供たちに直接作文を教えた話が書かれているので、 もしかしたら、この本を読むと私も英語で文章が書けるようになるかも知れないという 淡い期待をもった訳ではなく、ただ面白そうということで読み始めた。

New York の移民が集まっている地区の子供たち、小学生に3年間にわたり作文を教えた記録である。 日本も、次第に外国人の割合が高くなりつつあるが、流石に民族のるつぼと言われるように、 本当に世界各国からの移民が貧しくも逞しく生きている様子が伝わって来る。

さて、本書は、英語の作文に関するテクニック的なことは、実は何も書いていない。 テクニックではなく、どうやって、書くということに興味を持たせるか、 よい文章にこだわるのではなく、考えていること、目の前のできごとなどを、 そのまま書くかを指導している訳である。

ありのままを、素直に書いてしまうことは、実はなかなか難しい。 日本では、小学生の間の方が、文章をちゃんと書いているのかも知れない。 大きくなるに従って、受験勉強が忙しくなり、自由な文章らしきものはどんどん書かなくなり、 社会人になった頃には、文章を書くという習慣がすっかり無くなっているような気がしないでもない。

本書を読もうと思った理由は、立ち読みで、英語がやさしそうに思えたからである。 本当は、そうでもなかったが、不明なものは辞書も引かず無視して読んだことが多いが、 それでも困らない程度の、英語的にはやさしい本であった。

もちろん、子供の作文を、文法ミスがあってもそのまま載せている個所もあり、 子供がどんな文法上のミスを犯すのかも参考になるかもしれない。

いずれにしろ、本書はお薦めだ。

2007年5月25日
洋書独書記録