洋書独書記録

PAULO COELHO


書名 The Alchemist
著者Paulo Coelho
訳者Alan R. Clarke
初出1988, Editora Rocco Ltd. (Portuguese)
発行1993, Harper Collins Publishers, Inc.
頁数194ページ(本文、付録)
定価US$ 7.99
ISBN0-06-123384-6

Alchemistとは、錬金術師のことである。 最近は、金ではなくて、白金についてちょっと勉強したりしているが、 錬白金術師の本は見当たらないし、そもそもそのような単語すらないようで、 錬金術師で我慢して読むことにした、訳ではない。

本書は世界的なベストセラーになっており、 やさしい英語だということ、 軽くて、安くて、などなどの条件で、 つまらなければ、途中で止めればいいやと思って読み始めた。

スペインのアンダルシア地方の羊飼いの少年が、宝を求めて エジプトのピラミッドまで旅をしていく。 当然、旅の中で様々なことがあり、錬金術師にも出逢う。

錬金術に関する怪しげなことが色々書かれているのかと思って 読みはじめたのだが、そういう似非科学的なことは非常に少かった。 それよりも、人間とか、自然とか、運命とか、兆しとか、 そういうことで詰まっていた。

英語は全体としては非常に分かりやすかった。 不思議な現象、魔法などに関する個所は若干難しくなったが、 全体の流れを把握するには無視すればよいだけであった。 TOEICレベル600とあったが、600もあれば楽勝の本かもしれない。

付録として、A Reader's Guide があった。 QUESTIONS FOR DISCUSSION といのがあり、 まるで高校の現代国語の訳の分からない、 答えようのない質問のようなのが 16問も並んでいるのである。 欧米でも、国語に関しては、現代国語の訳の分からない問題と 同様の問題を考えさせるのであろうか。

読書というものは、読者の勝手、偏見、誤解を伴って行なわれるもので、 それを無理矢理特定の方向に持って行こうというのは 冒涜、いや矯正のように思えてならない。 どこの国にも、こういう拷問は存在するのであろうか。 とても考えさせられた。

2006年12月2日
洋書独書記録