洋書独書記録

Allan + Barbara Pease


書名 why men lie and women cry
著者Allan + Barbara Pease
初出2002、英国、Orion-PTI
発行2003 Orion Books Ltd, 2005 6刷
頁数323ページ
定価U.K. £ 7.99
ISBN0-75284-728-7

"why men don't listen and women can't read map" の続編である。 基本的なことは同じで、「男と女の脳の構造は違って、互いを理解することはできない」 という立場から延々と書かれている。

前著よりも、もうすこしメンタルな面の既述が多くなったぶんだけ、 英語がちょっとだけ難しくなったように感じた。 感情的な部分の表現というのは、正確にはつかみ難いが、 全体としては前書と同様にやさしい表現で貫かれている。

タイトルに "why men lie" とあり、「男は嘘つき」と思われているが、それは何故か? 実は、男も女も同じだけ嘘をつくそうだ。ただし、男は嘘をつくのが下手で、 女は嘘を見抜くのが上手だから、結局「男は嘘つき」ということになってしまうのである。

もう1つの理由は、男は、つねに正しいということにこだわってしまう。 だから、正しいことにするために、結局嘘をついてしまうのだそうだ。

人間はみんな嘘つきなので、相手がしゃべったこと(嘘)と、 相手が実際に心の中で思っていたことの対応表があった。 よくもここまでひねくれて解釈するものかと思うが、 そういう解釈も場合によってはあろう。 1つだけ例をあげておこう。

What he says - lie What he means - the truth
"Will you marry me?" "I want to make it illegal for you to have sex with other guys and I need a replacement for my mother."

デパートとかで、女が買物をしている間、男がボーっと待っているための椅子が用意されていて、 実際に男がボーっと座っているのを見掛けることがあるだろう。 あの椅子のことを bored-husband-chair と英語では表現するらしい。

本書の最後の章は、停年退職後の熟年離婚の話である。 延々と働きつづけて、仕事からやっと開放され、楽しい生活が待っていたはずが、 まったくとんでもないことになってしまうことの解説がある。

要するに、趣味を持たない男は、暇を持て余して、どうにもならなくなるのが問題とある。 今や男も女も働いている時代であり、停年退職というのはどちらにもある。 しかし、問題になるのは決って男である。 趣味をもちなさいというのを女にすすめる話は、確かに聞いたことがない。 そもそも、働いていようが専業主婦をやっていようが、 女は色々なことをやっているので、退職というのはたいした変化ではないんだと。

すべては、脳の構造の違いで説明されている。 脳障害は、あきらかに男の方が重症になりやすいらしい。 そもそも、寿命がしっかり違うのだから、男の体の方が出来が悪いのは確かだろう。 コンピュータで表現すれば、男性脳は「スーパーコンピュータ」で、 女性脳は「ネットワークコンピュータ」であろう。 だから、特定のことに関しては男性脳の方が適しているが、 総合的には女性脳の方が適しているらしい。

2006年4月23日
洋書独書記録