世界のウィンドウシステムの標準化などを提唱している各種団体の方々に会う機会がありました が、日本語に対する意識のズレには驚いてしまいました。X11R5になることで、日本語対応が完了 と思っている団体もありました。X11R5になって、やっと本当の日本語対応の第一歩を踏み出せる に過ぎないのに!
「講習会をやっています」といっても、英語でのセミナーが多く、日本人講師募集中になってい たりです。「マニュアルの日本語化は?」と聞けば、まあそのうち出るでしょうとか。日本人を前 にして、英語のOHPに、英語の資料がまだまだ横行している世界ですからねえ、本当に彼らは何を 考えているのでしょうか。。
日本語を話さない人が「日本語対応しました」と言っても、まったく無意味です。毎日、なんら かの「かな漢字変換」を使って日本語文字列を操っている人でないと、誤った判断しかできません。 お客に合わせてUNIXの各種かな漢字変換を使い分けるというパニックに直面している私の日本語環 境なんて、彼らの理解をはるかに越えているようです。とにかく、UNIX上の日本語環境は、これか らもまだまだ混迷が続くことを確信してしまいました。