UNIXがますます身近なものになってきたので、診断室もUNIX上のプログラムを積極的に取り上げ ることにしましょう。なにしろ、この原稿も含めて、ほとんどの仕事をサンマイクロのSPARC station上でこなしているので、その方が私には便利だったりするのです。 UNIXは、まず人間がどんなに頑張っても、プログラムが大き過ぎてメモリに入らないなどという ことは考えなくて良いので、どんどん機能追加をしていくうち、ブクブクとプログラムの行数ばか りが膨れ上がり、収拾がつかなくなりやすいようです。そのためのソフトウェア開発管理ツールもあ ります。cbという、診断室に取り上げたくなるような汚いプログラムを、きれいに整形するソフト もありますが、まあ自動できれいにできるのは、字下げがある程度まともになるくらいで、中身は もちろん汚いままです。 さて、UNIXというと、Xウィンドが花盛りです。Xでウィンドウシステムを使いだすと、横幅が 英字で100文字くらいは悠々ですから、Cプログラミングはとっても楽になります。もちろん、タ ブは8文字でしっかり下げても大丈夫です。 ウィンドウ上で作業をするのは簡単ですが、ウィンドウの機能を生かしたプログラム開発は、いっ ぱいイベントが飛びかい、なかなかデバッグが大変になってきます。デバッグそのものに本質的な 難しさがあるため、プログラムがしっかり書かれていないと、泥沼に陥ってしまいます。プログラ ムが上から下に向かって順番に実行されるだけではない世界ですから。
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