『Cプログラミング診断室』目次次(第6章 不慣れ お返事)

第5章 管理は複雑に

まとめ


今回は、ヘッダーファイルの中で、非常に強力な威力を発揮するCプリプロ セッサのマクロの使い方を中心とした勉強でした。

C言語は、プリプロセッサの機能を充分に活かしたとき、その威力がますま す高まります。中級レベル以上になりたい人は、Cプリプロセッサの勉強がぜ ひとも必要です。

現在、日本語では、プリプロセッサだけについて書かれている本は1冊だけ だと思いますが、その本の内容はあまりにもひどい。今回紹介したプログラム と大差のない悪い例を推奨していたり、下らない小細工の例ばかりが多く、肝 心なノウハウについては全く書かれていません。まあ、あれではせっかくのC のパワーが落ちてしまうので、参考にしないほうが身のためでしょう。

適当な本が無いのは残念ですが、マクロを上手に使った例ならば、UNIX上に はいっぱいあります。特に、ウィンドウシステム関係のヘッダーファイルは膨 大な量があり、様々なプリプロセッサの機能が活かされています。今のところ、 この辺りのファイルを読みあさるのが最良の学習法でしょうか。

でも、C言語で何万行、あるいは何十万行にも及ぶ、難解かつ巨大なプログ ラムをバリバリ書きこなしている日本の上級プログラマ達がいるにもかかわら ず、彼等や彼女等のノウハウが書かれた本が全然無いことは、中級Cプログラ マを育てる上では残念なことです。あのΣ計画に250億もの巨費が投じられた のだったら、ちゃんとしたプリプロセッサの本を書くために、超一流のプログ ラマを確保し本を書かせるため、1億くらいは国家としては当然投資すべきで しょう。その方が、コンピュータ社会に対する貢献度は、Σよりもはるかに高 く、税金の有効な使い方であることは確実でしょう。

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