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第6章 不慣れ

プログラムの紹介


今回は大型コンピュータのFORTRANプログラマがUNIXの世界に転身したのですが、UNIXとCとX ウィンドの3つの壁に同時にぶつかってしまった例です。3つとも生まれて初めてで、なおかつマ ルチウィンドについて相当詳しくないとできない高難度の開発でした。周囲にスーパーエンジニア と呼ばれる技術者集団がいる環境でしたが、それでも極めて有能な新人にも困難な内容のものです。 日本中のほぼ全ての会社で開発不能というより、その内容(意図)さえ理解できないと思えるもの で、ベテランが全力でするような内容でした。こんな開発を新人にさせる方が問題だと思いますが、 とにかく有能な技術者は超人手不足で、やむを得ずこうなることも仕方がないのが実情です。でも、 こんなに難しいのを少々問題があるにしても、何とか動く程度にまでしてしまうのは大した強者で す。この開発のために体重が落ちてしまったと彼女は言っていましたが、ちょっとダイエットには 負荷がきつ過ぎたようです。

Xウィンド、特にMotifのウィジェットに慣れていないため、コーディング不要なのにわざわざ 書いている個所が目だったのですが、これに関してはC言語の話より、Xウィンド全般の知識が必 要なので省略します。


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