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第7章 文字処理は得意

プログラムの紹介


今回のプログラムは、2年以上前に作成されたものです。プログラム全体は数名で開発されたも のですが、その中で特に下手だった2名のうちの年上の方の書かれた部分です。ということは、経 験年数はあるのですが、腕がなかなか上がらない人のプログラムです。

特徴は、どことなくBASICの臭いがします。また、私の想像を絶するような工夫もしています。 そうかと思うと、非常にちゃんと理解している部分もあります。これは、一応アセンブラも使って いたためでしょう。また、社内にちゃんとしたCプログラマもいたので、一部のノウハウは身につ けたからだと思います。とにかく、今までとは一味違ったところがあります。

■プログラム■

今回紹介するものは、何本ものプログラムが互いに関係し合い、一連の通信や機器検査を行うシ ステムです。その中の1本のプログラムを、紹介した人が書いたのですが、その1本だけで4500行 程度あり、その中の一部を紹介します。個々のファイルも元のままではなく、説明しない部分は削 除しています。

切り出した部分は、画面にメッセージを表示し、ユーザが選択するような、会話処理の関数や、 メッセージデータのコーディングです。これからのプログラムは、できるだけユーザに分かりやす くするため、適当なメッセージを、もちろん日本語で、じょうずに表示しなければなりません。こ のような部分は、うまく関数やマクロを作らないと、どんどんプログラムが長く伸びてしまい、間 が抜けてしまいます。

全国各地の基地との通信を行うためのプログラムで、ここで紹介するバージョンはパソコンで動 作しています。東京あるいは主要都市にあるセンターから、秘境といわれるような山奥に設置した 装置の監視などを行うシステムで、たぶん、読者の大部分は、かなり間接的ではありますが、この システムの恩恵に浴していると思われます。


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