今回のプログラムは、2年以上前に作成されたものです。プログラム全体は数名で開発されたも のですが、その中で特に下手だった2名のうちの年上の方の書かれた部分です。ということは、経 験年数はあるのですが、腕がなかなか上がらない人のプログラムです。
特徴は、どことなくBASICの臭いがします。また、私の想像を絶するような工夫もしています。 そうかと思うと、非常にちゃんと理解している部分もあります。これは、一応アセンブラも使って いたためでしょう。また、社内にちゃんとしたCプログラマもいたので、一部のノウハウは身につ けたからだと思います。とにかく、今までとは一味違ったところがあります。
切り出した部分は、画面にメッセージを表示し、ユーザが選択するような、会話処理の関数や、 メッセージデータのコーディングです。これからのプログラムは、できるだけユーザに分かりやす くするため、適当なメッセージを、もちろん日本語で、じょうずに表示しなければなりません。こ のような部分は、うまく関数やマクロを作らないと、どんどんプログラムが長く伸びてしまい、間 が抜けてしまいます。
全国各地の基地との通信を行うためのプログラムで、ここで紹介するバージョンはパソコンで動 作しています。東京あるいは主要都市にあるセンターから、秘境といわれるような山奥に設置した 装置の監視などを行うシステムで、たぶん、読者の大部分は、かなり間接的ではありますが、この システムの恩恵に浴していると思われます。