なかなか下手なプログラムが集まらなくて困っていたとき、私の向かいから、ブツブツ文句を言っ ているのが聞こえてきました。プログラムのバージョンアップ作業をしているのですが、元の作成 者を私も知っていました。彼らなら下手だろうということを経験的に知っていましたが、プログラ ムは本当にその通りでした。プログラムの変更作業をしている同僚は大変ですが、これでこの診断 室が続けられる思ってしまいました。次回は、同じシステムの別の人のプログラムを紹介すること にしましょう。
ところで、最近各地の大学のコンピュータ教育のために演習室などに、パソコンに代わってUNIX マシンが50台程度まとめて入るようになりつつあるようです。教育内容も、UNIXのコマンドから、 Xウィンド、ツール、プログラム言語と、初期導入教育で教えるべき項目は急激に増えているよう です。これらをマスターして、やっと目的の教育、研究の道具として使えるようになります。さら に、マシンの管理なども学ぶとなると、もう大学4年間では大変です。
パソコンのときは個人の努力の範囲でカバーすることは可能でしたが、UNIXとなると、いかに仲 間と協力して作業を分けあうかが重要になります。もうどんなに頑張ろうと、個人で全部を理解し 整備できる限界をはるかに越えています。大学の演習をするにも、黙々とディスプレイに向かうだ けでなく、情報交換をする仲間がいないと単位を取る上でも苦しくなってきたそうです。