『Cプログラミング専門課程』目次第0章準備

第0章 準備


Cプログラミングの本質に早く迫りたい場合は、「第3章 文字列処理」あ るいは「第4章 メモリ」から読み始めてください。


準備 ■読者対象


本書は、C言語の文法は一通り分かったつもりだが、どうも自信を持ってプ ログラムを書けない、思ったようにCが動いてくれないと感じている人を対象 にしています。そういう人にとっての最大の問題は「バグ」でしょう。簡単な プログラムは書けるが、バグは多発するし、どうしても意図したように動かな いし、その理由も自分では分からない。あれこれ手当たり次第に試して、うま くいったのを訳も分からずそのまま使っていませんか。まだまだ自信を持って プログラムを組めない段階です。

本書は、バグを通してプログラムあるいはコンピュータをじっくり見ること により、C言語の本質をつかむことに焦点を置いています。文法を中心に解説 すると、文法をいかに正確に覚え、使いこなせるかというふうになってしまい ます。実際そういうプログラミングの本が多く、これでは日本の学校教育の 「詰め込み教育」の悪いところの再現で、落ちこぼれが出て当然でしょう。プ ログラムは、表から見ると「文法」により武装されいかめしい。しかし、裏か ら見ると「バグ」あり、個々のコンピュータの欠点あり、さらにはプログラマ の「失敗、逃げ、焦り、居直り、…」が見えてきます。表から見るより裏から 見た方がはるかに楽しく人間味にあふれ、Cプログラミングの本質が見えてき ます。この本質が見え始めると、自信を持ってCのプログラムが書けるように なります。

プログラミング言語の修得は、人によって非常に差が出ますが、初めてのコ ンピュータ言語の場合には実用的プログラムが組めるまでには1、2年かかる でしょう。この学習期間を1冊の本で乗り切るのは難しく、普通は、入門書、 初級書、中級書、上級書と段階を追って徐々に実力を上げるしかありません。 本書のレベルは「初級」です。入門書でC言語の雰囲気を身につけた後で、そ れに肉付けをし、「C言語とは実はこういうものだったのか」ということを把 握できるように意図しています。

このC言語の本質を読者に伝えようとしたため、他の本とは異質な構成になっ ています。この章では、そのようにした理由や読み方について説明します。


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