『Cプログラミング専門課程』目次

はじめに


C言語は入門書を読んで分かったつもりになっても、いざプログラムを組み 始めると次から次へとトラブルに巻き込まれるものです。どうして動いてくれ ないのだろうと悲歎にくれることもあるでしょう。期待したように動いてくれ ない、つまりバグが潜んでいるのですが、どうしても原因がつかめないことが あるでしょう。

なぜCは便利な言語と評価されているのか、そして喜々として使いこなして いる人々を見ると、ますます訳が分からなくなることもあるでしょう。C言語 なんてちっとも使いやすくない、といって止めてしまった人も大勢います。あ るいは、使いこなせないままCのプログラムを書き続けている恐ろしいプログ ラマも大勢いるようです。

本格的にCを使い始めてから既に10年以上経過している私や、私の周囲の 技術者の間では、「えっ、そんなことも知らない人いるの?」というようなコ ンピュータの基礎知識さえ知らずにCプログラムを組んでいる人に、ここ数年 お目にかかる場合が多くなりました。初めてコンピュータに触れ、すぐさまC プログラムを組み始める人が増えたためでしょう。最初に習うコンピュータ言 語がCであるのが普通になってきました。

しかし、C言語はコンピュータに極めて依存した言語で、基礎のない人には 超えられない壁が何個所にも設置されています。ポインタは分かったつもりで いるが実は分かっていない方がよくいます。これはメモリという概念が分かっ ていないためです。基礎を固めながらC言語を学んでいけば、C言語の本質が 見えてきます。

バグは賢いもので、プログラマの無知を鋭く突いて、実に巧妙に活躍します。 単なる不注意もありますが、Cの本質を知らない、あるいは身勝手な解釈をし ている場合に、バグはしつこくまとわりついてきます。まるで、プログラマを あざ笑っているかのように。

本書は、入門書をとりあえず読み終え、少々プログラムを組み始めたがどう もうまくいかない初心者に、C言語の本質部分だけに的を絞って解説していま す。それも単なる解説ではなく、バグの挙動との関係でとらえています。理論 が理論として説明されているだけでは身につきません。バグとの関係で捕らえ ることで、身についた知識になり、自由に応用ができるようになり、将来さら に高いレベルに登るための確実な準備になります。

C言語学習の第2段階通過のために本書をご利用いただければ光栄です。


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