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視覚障害者の方のためにプレーンテキストを用意

先日、視覚障害者の方からメールを頂き、印刷した本は読めませんが、プレーンテキストなら 読めることを教えて頂きました。是非読みたいということでしたので、プレーンテキストである 元原稿を出版社より提供することができ、この本が目の見えない方のプログラミングの勉学の 助けにもなるのは、著者として非常に嬉しいことです。
視覚障害者の方で、プレーンテキストをご希望の方は、同じ条件(障害者手帖および書籍購入の証明) で今後とも提供していきますので、私または技術評論社の方へ御連絡下さい。

今回、プレーンテキストを希望された方のホームページ Welcome to Katsuaki Watanabe's world! は大変見ごたえがあります。是非一度ごらんください。全盲で、LaTeXに興味をもってパソコンを始め、 FreeBSDをインストールしているというのだから、ただ者ではなさそうです。

2001年2月4日

書 名Cプログラミング専門課程
著 者藤原博文
発行日 平成 6年12月10日 初版第1刷
平成 7年 5月10日 初版第2刷
平成 8年 6月10日 初版第3刷
平成11年 4月25日 初版第4刷
平成12年 5月 8日 初版第5刷
平成12年 8月21日 初版第6刷
平成13年 4月 2日 初版第7刷
平成17年 2月 1日 初版第8刷 増刷(^_^)
発行元 株式会社技術評論社
定 価2600円
サイズA5判 368ページ
ISBN4-7741-0090-0

本書は、プログラミング言語Cを、他の解説書とはまったく違う切口で説明 した本である。全ては実践あるのみ。紙上の空論を排し、あくまで実際的な実 験のやりかたを示しながら、C言語の本質に迫ろうとした。

最近の言語の書が、できるだけメモリを意識させないようにしているが、本 書ではメモリを明示的に意識させることを通して、C言語を解説している。そ れにより、C言語で難しいとされるポインタなどを具体的に示した。

実験は、スタックを破壊するような実験もわざと行なっている。初心者が犯 す誤りを実際に実験し、メモリ内容がどう変化して行くかを細かく追いかけ、 誤りの理由をきちんと示すことに専念した。

今回の公開では、本書のもっとも重要な部分、『第4章メモリ』を順次誰で も見られるようにして行く。乞う御期待!

1996年6月3日


公開テキスト

目   次


はじめに  謝辞

第0章 準備
■読者対象 ■著者の意図 ■誤解 ■構成と読み方 ■注意事項 ■アルゴリズムの格差

第1章 入力ミス
1.1 スクリーンエディタ
1.2 入力の順番
1.3 コンパイラでチェック
1.4 見逃される入力ミス
1.5 コピー
1.6 ブラインドタッチ
1.7 コメント
1.8 形態論

第2章 バグ捜し
2.1 早期発見
2.2 暴走
2.3 プロテクト・モード
2.4 再現性
2.5 テスト
2.6 小型モデル
2.7 データを追え

第3章 文字列処理
3.1 バグの多発地帯
3.2 長さ と サイズ
3.3 オーバーラン
3.4 サイズは無管理
3.5 知らぬ間に破壊
3.6 安全対策

第4章 メモリ
4.1 アドレス     (1) (2) (3)
4.2 バイトオーダー  (1) (2) (3)
4.3 アラインメント  (1)
4.4 型の変換     (1) (2)
4.5 静的記憶領域   (1) (2) (3)
4.6 const修飾子    (1)
4.7 スタック領域
4.8 動的記憶領域
4.9 extern

第5章 ポインタ
5.1 配列とポインタ
5.2 ポインタ処理
5.3 多次元配列
5.4 スカスカ配列
5.5 異なる型
5.6 キャスト
5.7 ポインタ演算
5.8 破壊の影響

第6章 関数
6.1 関数へのポインタ
6.2 関数の移動実験
6.3 値渡し
6.4 パラメータの渡し方
6.5 配列パラメータ
6.6 関数パラメータ
6.7 constパラメータ
6.8 void

第7章 構造体
7.1 構造体の使い道
7.2 typedef
7.3 typedefと#define
7.4 パディング

第8章 プリプロセッサ
8.1 乱用の戒め
8.2 副作用
8.3 コメントアウト
8.4 デバッグライト
8.5 マクロの威力

第9章 ヘッダーファイル
9.1 さまざまのπ
9.2 extern
9.3 多重インクルード
9.4 プライベートヘッダ

付録A ピタゴラス数

付録B 参考文献

索引

あとがき

正誤表


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