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『天網恢恢』/執筆の経緯


インターネットの本を書け書けと、今は何処の出版社も本当にうるさい。親 しいところから、そうでないところまで、何かインターネットの事についてちょっ とでも知っていそうな人間で、文章が曲がりなりにも書けそうだったら、とり あえず声をかけるのであろうか。

まあ、そういうこともあって、逃げ回っていたのであるが、某社の編集と、 ついうっかり飲みに行ってしまった。まあ、飲み代は編集部持ち、ということ になってしまうと、ついつい自腹では決して頼まないような吟醸酒などを飲ん でしまい、いい気分にさせられたところで、どういう経緯か全然記憶にないの だが、本を書かなければならないような羽目に陥ってしまった。

んじゃまあ仕方ないかということで、インターネットについて書いてしまっ た。原稿用紙にして300枚余りであろうか。分量としては、以前書いた、 『コの業界のオキテ』とほぼ同量である。

しかし、インターネットについて書くのはめちゃんこ難しい。まず、私は インターネットを知らん。書き上げてしまってから、『TCP/IP入門』 なんて本を読んでいる位である。もちろん、読んだからには、著者に会って、 カラーのサインを頂いてくるくらいのことはした。

という訳で、私はインターネット技術は知らないので、技術のことは書かな い。私が書かなくても、書く人は大勢さん居るに決まっている。それに、イン ターネット技術は進歩が激しい。今日の技術は、明日にはゴミである可能性も 非常に高い。とてもそんな忙しい世界に、私のような年寄りが手を出していて は、マスターするころには、ハードもソフトも無くなっている。

では、何を書いたか。インターネットへの入門かというとそうでもない。多 くのインターネットコンサルタント(?)のように、インターネット社会の将 来像でも書いたかというと違う。そもそも、こんな将来どうなるか分からない インターネットについて、将来を予想するほどの頭もないし、そんなハレンチ な行為をするほと面の皮は厚くない。

それで、私のこの1年足らずのインターネットの経験を振り返ってみた。そ の経験を基に本を書く以外に、私にはインターネットの経験がまるでないのだ。 何処の大手インターネットプロバイダの中身はどうのこうのとかいう話は、ど ういう訳だかしらないが、時々私の目に耳に飛び込んで来てしまう。まあ、そ んなことをしなっくっても、インターネットちゅうのは、あっちゃこっちゃの コンピュータが繋がっていて、あっちゃこっちゃの法人や個人が準備したデー タなどが自由に見られたりするのである。

そうなんだ、その自由に見られる情報などを、私なりに勝手に、冷静に、厳 しく分析してみたものを書き上げてみた。毎日、新聞やテレビでは、インター ネットでは、じゃんじゃん情報が流せるとかいうが、実際に情報はどこにある んじゃい、とういのが実際に利用してみた人の殆どの意見であろう。通信回線 は、まだまだ糸電話からちょっと進歩した程度で、まだまだである。せめて日 本のバックボーンがギガビットオーダーにならなければ、動画なんて嘘以外の 何者でもない。

動画だ、音声だと、事実上できもしないことを騒ぐ前に、出来ることからちゃ んとして欲しいもんだねえ。今のインターネットは、技術馬鹿と、金儲けの我 利我利亡者集まりであって、情報発信とはいうが、情報は無い。

まあ、そういう、たわいもない、誰しも知っている普通のことを、一切のコ ンピュータとかインターネットの技術を知らない人にも分かるように、縦書き の本にしたものである。貴殿のように、インターネットの世界をさ迷って、こ のページまでたどり着いてしまえるような有能な方は、新聞、雑誌、テレビや ラジオなどの嘘八百は既にご存知に決まっているが、まだインターネットの実 態を知らず、もしかすると洗脳されてしまいそうな一般の方々のための本とし て書いたのである。

でも、もちろん、誰が読んでも溜飲が下るとは思う。今のインターネットに 不満な方には、ストレス解消になるし、そうでない方には、貴重な情報提供に なる本になるのではと思う。

しかし、今(1996年7月6日)現在、原稿は渡し終えているのであるが、 まだ校正は来ていないので、実際どのような本になるのか、最終状態をまだ知 らないので、残念ながら、この程度の概要しか今は伝えられない。発売予定日 もまだ知らないが、この夏には出て、皆の頭を爽快にできるかも知れないと思っ ている。

1996年7月6日


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