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ソフトウェア産業は構造不況業種


ソフトウェア産業、とりわけプログラマの派遣は激減し、長期自宅待機は恵まれている 方で、解雇になるのが普通の時代である。零細なプログラマ派遣会社やソフトハウスなど はどんどん潰れてしまった。今後も、きっと潰れ続けるだろう。

だが、今までの方が無茶苦茶だったのだ。とても技術者と言えるレベルにない者を派遣 して、金だけはしっかりふんだくっていたのだ。全くコンピュータを知らない人間を採用 して、次の日からコンピュータ技術者として派遣するのは当り前。どうせ派遣される相手 の会社はコンピュータに関してはずぶの素人、誰を派遣しようと分かりはしない。こんな 状況すらあったのだから、派遣を受けた会社が可愛そうである。有能なのが来たら、大変 な掘り出し物である。

ソフトウェア産業は構造不況といっても、有能な人間は全然足りない。有能な人間は、 忙しくて堪らない生活を今でも送っている。コンピュータ産業の変化は激しい。新製品開 発がなくなった訳ではない。コンピュータはどんどん変わっていく。したがって、プログ ラムの方だって、コンピュータに合わせて変化せざるを得ない。言うまでもなく、プログ ラマに求められるものも、どんどん変わっていく。この変化を起こしている側のプログラ マは忙しい。しかし、この変化、新陳代謝によって、排泄されるプログラマがいるのは世 の習い。そういうことが嫌いならば、コンピュータ産業の真っ只中に身を置くことが、そ もそもの間違いである。

以前は、定型的な事務処理を行なうためのプログラムの作成が中心であった。大企業で は、いかにもコンピュータ室然としたガラス張りの部屋に、いかにも高価であると自慢た らしく大型コンピュータを置いていた。わざわざお客に見せびらかすために、本社の入口 近くに配置していたものだ。

そういうところに鎮座している大型コンピュータのプログラムは、あきれるほど多数の プログラマ達の手で作っていた。ちょっとした事務処理でも、大型コンピュータでなけれ ばできない遠い時代のプログラム開発方法である。人間なんて、コンピュータの価格と比 べれば全く取るに足らなかった。

それが今は、まったくの逆である。以前の大型コンピュータより高性能のパソコンが、 プログラマ1箇月の費用よりも安いのだ。人間が一番高価になったのだ。これは、プログ ラマにとっては喜ばしい筈だ。

昔は、大型コンピュータを売る時には、技術者を「おまけ」でつけて売っていた。コン ピュータ技術者は、コンピュータの付属品、添え物に過ぎなかった。それが、逆転したの だから、嬉しくて良い筈なのだが、そうはいかない。

理由は簡単だ。使えない技術者を使う必要がなくなってきたのだ。単純作業しかできな いような技術者の代理くらいは、もうコンピュータで十分だ。コンピュータの方が、余程 きちんとやってくれる。

仕事が全般的に減ったので、仕事がとにかく欲しいところは、どんどん単価を落として くる。もう、派遣会社、ソフトウェア会社同士で、仕事を獲得するために、ダンピング合 戦である。人を減らさず、とにかく仕事を取ってくる。皆、これに必死である。

仕事を出す方は、できるだけ安いところに発注しようとする。まあ、相手の能力を判定 するなんてことをするところは、まずない。馬鹿でも安ければ、経理もトップも満足する のであろう。それが、その後、どんなトラブルを引き起こすかも知らずに。

プログラマは職を失って大変だ、と同情する声がある。でも、どこがプログラマなんだ という程度の技術者(?)に同情などする必要はない。下手糞なプログラマがプログラム を作っていると、この世の中、危なくて仕方がない。下手糞プログラマのために自分が命 を落とすことだって有り得るのだ。とにかく、早く辞めろと言いたい。

世の中に、本当に仕事がない訳ではない。コンピュータ産業のような、世間受けする仕 事がなかなかないだけに過ぎない。いまや、高齢化社会である。お年寄りは増加の一途で ある。それどころか、コンピュータの発達で、医療機械は一変した。以前なら絶対に生き 延びることができなかった人々が、大勢命を救われるようになった。しかし、その反面で、 植物人間も多数できるようになった。とにかく、コンピュータの進歩のお蔭で、新たに看 護を必要とする患者が大量発生している。看護の世界は非常な人手不足である。こういう 「成長産業」へいけば、職はいっぱい有る筈だ。

日本のソフトウェア産業は、人ばかり多くて、生産性は世界の最低水準である。足を引っ 張っている下手糞がいっぱいいるからだ。アジア諸国からも、日本のソフトウェア技術は 全然評価されていない。もう、コンピュータ産業は、アジア諸国に抜かれつつある。日本 は、コンピュータの単なる消費国になる日も近いかも知れない。そうならないためにも、 プログラマの半減は重要だ。下半分にいるプログラマには辞めて欲しい。辞めたくなかっ たなら、さっさと上半分になって欲しい。それができないのなら、プログラマは適職でな い、もっと適した職が他に有る筈だ。


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