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書名 | 五体不満足 |
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著者 | 乙武広匡(おとたけひろただ) | |
発行日 | 1998年10月20日 | |
発行元 | 株式会社講談社 | |
頁数 | 四六判、270頁 | |
定価 | 1600円(本体) | |
ISBN | 4-06-209154-2 |
この本を読む前にテレビで見たりしていたので、これを読む前に免疫ができ
ていたし、他の情報も入っていたのであるが、それでも読み始めると凄い本で
あることが伝わってくる。
本書の表紙であるが、著者が車椅子で横断歩道を渡っている写真になってい るのだが、手足がなく、車椅子の上に胴体と顔だけがあって、顔がカメラに向 かって、つまり読者に向かって笑っているのである。たぶん、何の知識もなく この写真を見ると、きっとギョッとするに違いない。題名が『五体不満足』と いうことで注目を引くことはもちろんだが、『五体不満足』な体で笑みをたた えているところが何とも言えない。題名以上にショッキングである。
多くの書店で平積みどころか、ワゴンセールなども盛んであるので、一度は 表紙くらいは見ておいて損はない。本書は既にとんでもないベストセラーになっ ていて、200万部も突破しているらしい。著者の自伝的な内容になっている のだが、広告とか著者の知名度ではなく、内容で200万部を突破した本は本 当に珍しい。過去最高記録を更新することも十分に考えられる。
構成および内容は次のようになっている。
障害者の書いた本だが、とにかく明るく脳天気に読むことができる本であり、 それでいて障害者の事も分るようになるという、一石二鳥にも三鳥にもなる本 である。感動しやすい人は感動し過ぎて読み進められないかも知れないが、内 容は軽くないのだが軽く読み流すことも出来る本である。ルビもたくさん振っ ているので、小学生でも読むことが十分可能である。
これは「おすすめ本」である。