その他の読書感想文
書名 ツチヤ教授の哲学講義
著者土屋 賢二
発行日2005年12月8日
発行元株式会社 岩波書店
頁数A5判、248頁
定価1800円(本体)
ISBN4-00-001399-8

土屋賢二といえば、こんな無茶苦茶な哲学(?)本 を出していて、あまりの馬鹿馬鹿しさでつい読んでしまった。

文庫なら、まあ単なる読物だから、どんな馬鹿なことが書かれていようとも問題はないと思う。 その著者が、なんと岩波書店から、「哲学講義」などという大それた題名の本を出しているのに気が付いた。 岩波も随分柔らくなったというか、ぐにゃぐにゃになったものと思ったが、取りあえず手に取って眺めてみた。

そうしたら、本当に、11回の講義形式になっていて、話言葉で、 つまり講義をそのまま書き起こして本にしてしまったような体裁になっている。 だから、当然文章は話言葉で、とりあえず頭が痛くなるようなことはないような気がした。

哲学的問題、形而上学的な問題には元から興味がなく、 そもそも世の中に何故哲学という訳のわからない学問が存在するのか疑問に思っていた。 でも、この著者の本を読んで、哲学が何たるかが分るとは思えなかったのだが、 表紙にある著者のイラストのひどさに魅せられて買ってしまった。

この本の「はじめに」には、

と堂々と宣言されていて、感心するばかりである。

さて、この本を読み終えての感想であるが、要するに哲学というものは よく分らないということを再認識することができただけである。 哲学とは、哲学が無意味であることを研究している学問らしい。

読んでいるときには、何となく納得していたような気もするのであるが、 最後まで読んだら、何もわからなくなったので、感想も書きようがない。 無駄な本がまた出版されたこと、 そして初刷からたった1ヶ月半で4刷まで増刷を繰り返しているのは脅威である。 哲学の本でこれだけ売れたのは記録的なことではないかと思う。 相当印税が入っているのではないかと思う。羨ましい限りである。

2006年4月1日


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