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情報処理技術者試験は眠かった

1996年3月14日

今月は、このノートのペースが非常に悪い。まだ2回目だ。その理由という のが、本の原稿依頼が来ているのだが、どうも頭の整理というか、気持ちの整 理というか、「どうでもいいから書いちまえ」という居直りができないまま悶 悶とした日々を送っているためだ。

それでも、何とか今日、確定申告を終えた。もう締め切り間近だから税務署 には大勢人が押しかけて、なかなか手続きができなくてイライラするだろうか ら、税務署には行かず、郵便局へ行って郵送で済ませた。まあ、そのうち、 「計算が違うぞ」とかいう電話がかかってくるだろう。まあ、私の計算誤差な んて、住専の誤差に比べればゴミだろう。

さて、大昔のこと、私もコンピュータなるものを勉強してみようと思ったこ とがある。学校で授業などで正式に教わったのではなく、本屋に行っていい加 減に本を選んできて、適当に拾い読みした程度の知識しかなかった。しかし、 コンピュータをやると決めたからには、きっとなにかの資格試験みたいなもの があるのではないかと思って調べたら、情報処理技術者試験という名の試験が あった。

非常に古いことで、第2種、第1種、特種の3レベルがあった。これを順に パスして行かないと、世間さまでコンピュータを触らせてもらうわけにはいか ないかも知れないと思い込み、それ用の参考書などを買い込んで学習をはじめ た。

それにしても、酷い参考書があった。まだ始めたばかりだったので、第2種 の解説と問題が1冊にまとまった比較的薄い、つまり安い本を買って来て勉強 を始めた。で、やってみると、問題の解答にめったやたらに誤りがあった。ほ とんどのページに誤りがある。

「どうもこの本は信用がおけん」と思い、他の参考書を買ってきて、心あら たに勉強を始めた。どうも、お勉強的な本というものは眠気を誘ってくれる。 それでも、この本を読んで試験に合格しなくっちゃあという焦りで、とりあえ ず数冊の本を読んだ。

こんなものなら第2種くらいは、私の馬鹿でも合格するのではないかと淡い 期待をもって試験を申込み、受験もした。まあ、なんとか、試験の方はできた と思っていた。

それから、すぐに引越しをした。合格通知が届く前に引越しをしてしまった。 それで、結局、未だに第2種合格かどうか私は知らない。

それから、マイクロコンピュータにドップリ浸かる日々をおくり始めていた。 もう、情報処理試験の参考書を読むなんて悠長なことをやっている場合ではな かったのだ。

コンパイラの本をちょっと読んでみて、どうも本を読んだだけでは良くない。 たとえオモチャのようないい加減なものでもいいから、とりあえずコンパイル できるコンパイラを作ってしまえ、それが最高の勉強ではないか、と誰も教え てくれる先生や先輩がいなかったので、勝手にそう思った。思ったら直ぐに実 行に移さないといけない悪い性格。それで、昼夜関係なく、暇さえあればコン パイラを作っていた。

それで完成したのが、 『高速BASICコンパイラ』である。

コンパイラ作成のまっただ中の日曜日が、第1種の試験日であった。そう、 一応世間の真面目な方同様に、情報処理試験を申し込んでいたのである。しか し、毎日毎日夜遅くまでというか、朝早くまでというか、8ビットマイコンを 使って、ハンドアセンブルをしながらコンパイラを作成していたのである。だ から、もうクタクタであった。

もうちょっとで完成という日が試験日になってしまった。だから、試験の前 の日も徹夜をして、その前の日の昼間は寝て、なんてまるでコンピュータにと りつかれたハッカーのような生活をしていた。昼間は眠くてしょうがない。で も試験だ、お金も払っているので「もったいない」と思い、試験会場に出かけ て行った。

午前中の試験中は、まだ何とか起きていた。くだらん問題と思いながらやっ ていたが、まあだいたい解けたと思う。

午後は悲惨であった。プログラムの問題なんだが、もう目なんか開いていら れる状態ではない。とにかく眠いのであった。コンパイ ラのバグ取りだったら、目はすぐにもぱっちりと開くに決まっているが、試験 のために目を開けるなんてとても出来なかった。それでも、試験場で眠る訳に もいかないので、目をショボショボさせながら、やる気のないまま午後の試験 を終えた。

今度も、合格発表の前に引越しをしてしまった。それで、こちらも合格かど うか知らないのである。

………というのが、私の情報処理試験の受験の話である。情報処理試験に合 格であろうと、不合格であろうと、実際の仕事への影響は全くなかった。まあ、 後に、情報処理試験の問題集などを作る方をやらされる羽目になったりするの である。こんな私がそんな問題作って良かったのだろうか?


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