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パソコンマニアのビール壜の開け方

1996年6月24日

先日、岡山まで行って来た。それで、皆さんにではなく、関係者に、どんな 土産がいいかと悩んだ。なにしろ、ここは「吉備団子」が有名であるが、これ はもう十分に飽きられている。

それで、今回は、地ビールを買って来た。国木田独歩ゆかりなのだろう、 独歩という銘柄のビールである。製造は、岡山市西川 原の宮下酒造である。西川原といえば、私の通った高校のちょい東である。工 場まで出かけて行って、製造現場を確認して買おうかとも思ったが、岡山駅で 売っていたので、それを買って来た。ビールは、当然ビンに限る。重いのを我 慢して、東京まで壜のビールを6本も持って帰って来た。

下のイメージが、その壜のフタ(「王冠」とプロは呼ぶ)である。まあ、じっ くり眺めてください。

さあて、どんな特徴があるか分かったであろうか。このビールは GERMAN TYPE とあるとおり、ドイツ系のビールである。上側には、OKAYAMA CRAFT BEER と印刷してある。

その他にも、大変な特徴があるのだが、気がついたであろうか?なかなか気 が付かないかも知れない。

周囲のギザギザの部分を注意して見て欲しい。どちらも、上半分は、あまり 飛び出していないが、下半分は非常に開いている。しかし、文字を印刷してい る部分は殆どキズがついていない。

「せん抜き」で開けて、こういう状態になるであろうか。そうとう質の悪い せん抜きで、何度も引っかけてやると、周囲がこのように開いてしまうかも知 れない。しかし、その場合は上の印刷部分は凸凹になるはずだ。普通の「せん 抜き」でやっても、やはり上は凸凹になり、傷がつく筈である。

では、いったい、どうやったら、王冠がこんな形になるだろうか。

そもそも、この「独歩」というビールを届けた先は、ネットワーク屋さん、 インターネット屋さんである。だから、当然普通のことを考えてはいけない。

なぜ、こんなことになったかというと、当然のことならがら、部屋中「せん 抜き」を捜したのだが、どうやっても見つからなかったのである。それで、工 具箱の中から、

を出して来たのがいる。こういう工具をハンドバッグに入れて持ち歩く 女性ならすぐ分かると思うが、左が「ニッパ」で右が「ラジオペンチ」である。 「ニッパ」は、刃がついていて、軟らかい線などを切ったりするのに使い、 「ラジオペンチ」(俗称、ラジペン)は、線を掴んだり、曲げたりするのに使 う。最も一般的な電気工具である。

最初に手掛けたN氏は、すぐにこのニッパとラジペンを取り出し、皆がまだ せん抜きを捜している間に、すでに王冠をはがしにかかった。最初はニッパで 起こし、それからラジペンで持ち上げて開けた。

その後、私も挑戦してみた。さすがニッパは使わない方がいいのではないか と思い、ラジペンだけで挑戦した。ニッパの刃は弱いので、王冠のような堅い 金属をつまんだりしてはいけない。まして切ったりしようとすれば、刃がぼろ ぼろ落ちてしまう。そういうことになってはいけないので、ラジペンだけで挑 戦した。このラジペンの先はかなり尖っていたので、王冠のひだの間に差し込 んで、グイーッというのを何度か繰り返すと、奇麗に開けることが出来、やっ とビールにありつけた。

あまりに苦労したので、もう味の方は忘れた。


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