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続・引越憤慨記

それは武蔵野住宅設備(石丸電気の下請)

1996年8月3日

まあ、馬鹿な電気関係のトラブルは良くある。まずは、前座に、以前私が研 究開発部長だったっけ、良く覚えていないが、そういう立場でいた会社、といっ てもそちらには殆ど顔を出さずに、UNIX屋さんがゴロゴロたむろしていた 会社に毎日出かけていた。

それで、まあ、これからはUNIXだというんで、新宿に新たに借りたオフィ スにもワークステーションを入れようということになり、私がその作業をやる ことになった。まあ、インターネットもない世界であり、1台だけ単独で使う のであるから、何の設定も必要ないようなものであり、無能の私にだって出来 ると思ってやった。

もちろん、当時のワークステーションはそれなりに大きく、運送業者に運ん でもらった。開梱し、ケーブルを繋ぎ、電源を入れた。まあ、パソコンソフト の会社であるから、パソコンやプリンタなどはゴロゴロしているので、電気は かなり使っていた。

そもそも、このオフィスを借りるときに、電気容量などについては、私がみ て、十分電気がとれるように変更させたものである。だから、当然のことなが ら、当時のワークステーションだって平気だった筈である。

それが、ブートして、ちょっと使い始めたころに、ガシャンとブレーカーが 落ちてしまった。さあ、電気の使い過ぎである。原因を調べなければならない。 といっても、他に電気製品を使っている訳でもないのに落ちてしまったのであ る。無い頭を必死で絞って考えたが、どうしても分からなかった。

それで、仕方が無いので、またブレーカーを上げて、再度使い始めた。今度 は落ちない。それで、しばらくしたら、管理人がやってきて、

「電気をいっぱい使っているようなので、危険と思ってブレーカーを切って おきました」

と、にこにこしながら言ってくれた。もう、こっちの頭は、パニックである。 もう、言葉も出なかった。

さらに、このビルで、もう一つ。ある土曜日、ちょっと用事があって、警報 機のスイッチをちゃんと解除して中に入って作業をしていた。すると、しばら くすると、警備保証会社の警備員が飛んで来て、「お前は何者だ」と言う。

で、しばらくしてから、管理人がやってきて、「私がちゃんとスイッチを入 れておきました」と言ってくれた。それで、警備保証会社の人が、「時間が記 録されているけれども、確認してよろしいか」というので、「どうぞ」といっ て作業を続けた。

すると、しばらくして、管理人が実に不服そうな顔をして、「私が間違って いました」というようなことを言って立ち去って行った。

いない方がよいインテリジェント・ビルの管理人 とはこういう人である。この手の話は、 『コの業界のオキテ』に多数あるの で、楽しまれたし。

さて、私が中古のマンションを21世紀までの長長期のローンを組んで購入 したことは、今まで話を読めば分かる。その中古のマンションに元からついて いた18年ものの歴史的エアコンを取り替えてもらったこと、および、その後 のトラブルについては昨日書いた

それで、昨日、依頼した秋葉原の石丸電気のサ−ビスセンタ−に電話して、 来てもらった。サ−ビスセンタ−の方は、どうしても、実際に修理した人と連 絡をとって本人にやらせると言う。私の方は、どうせそんな工事しかできない 人だから、どうせさらに酷くなることしか考えられないので、 「馬鹿には来て欲しくない。石丸電気の ちゃんと電気の分かる人をよこして下さい。工事した下請けなどいらん。来な くていいから、石丸電気の責任で直してください。」とだけは言っておいた。

何しろ、電気である。以前テレビの修理をして、帰った後で、体の不自由な 人が見ていたら、テレビからの出火で超高層マンションが丸焼けになり、テレ ビを見ていたひとは焼死した事件があっただろう。だから、電気は注意しなけ ればならない。とくに、修理の直後は極めて危険である。ちゃんと修理する人 もいれば、修理といって、壊して帰るのもいる。

色々あって、夜になってからやって来た。それも、こっちが食事している最 中である。石丸電気のちょっと若いけれども随分しっかりしたような人と、下 請け工事会社武蔵野住宅設備の年配の方で ある。調べている間の話を聞いていても、下請けの方は、明らかに電気につい ては詳しくないような感じであった。

さて、電子レンジのところのコンセントと、1つのエアコンの室外機のコン セントに来ている電圧が明らかに100Vより遥かに低い。電子レンジの方の 電圧だけは自分で測ってみたのだが、室外機の方のは測っていなかった。測定 その他全て石丸の人がテキパキとやったのだが、両者の電圧を加算すると、1 00V余りになるのである。

そうなんだ、そういう風に配電盤の配線が変えられていたのである。しかし、 もともとの配線もトリッキ−になっていたことは確かだった。引越ししてきた 時に、一応開けて見ておいた。分かりやすくない、汚い配線ではあった。どう せ、ちゃんと配電盤も新しいのにして、分かりやすく、扱いやすいものにした かったし、できれば今何アンペア流れているかを知りたいということもあった。

工事をした方の人は、「1本遊んでいた線があったから、それを利用して、 200Vだった回路を100Vにしました」と言って平気な顔をしていた。さ すが、石丸電気の人は、そのオッサンが間違えてしまった原因をさぐっていた。 もちろん、元とは違うから、あちこちの家電製品が壊れたり、電圧が下がった のである。

工事をした方の人は、「私は無罪です」という言葉あるいはその同義語だけ を繰り返し言っていた。責任をかぶるのが嫌だったのであろう。

石丸電気の若い人は、言葉使いも礼儀正しく、さらには下請けのおっさんの 立場まで考えながら話をし、原因の究明も怠りなくやっていった。こんなに出 来る人もいるんだ、この人なら電気工事いくらでもまかしちゃおうと思ってし まう人であった。妻なんか、好感を持ちすぎて、熱をあげてしまうのではない かと思うような良い人であった。今後、その人が工事などに来てくれるのなら、 手作りケ−キとコ−ヒ−で持てなすのではないかと想像できるくらいである。

それから、100Vの屋外機に200Vが加えられた件については、配電盤 の方でのミスか、屋外機のコンセント付近でのミスかであるが、完全には分か らず仕舞いである。まあ、ちょっと間違えたか、知らない間に瞬間的に接触し て電気が流されたのであろう。

彼らが帰ってから後、妻から、今までに来た様々な電気屋(全て石丸電気か ら来てもらったものであるが、下請けかどうかは分からない)が、どの人も必 ず、「最近電気工事をしませんでしたか」と聞いたそうだ。つまり、電気工事 屋を疑っている訳だ。それで、「石丸電気にエアコンの取り替えをしてもらっ た」と答えたと言っていた。

それから、取り替えたエアコンから熱風しか出て来ないので、ちょっと室内 から手を伸ばして室外機のファンの前に手をやったら風が来ていなかったのし か確かめなかったのも失敗であった。夜だから、それだけしか確かめなかった のだ。

実は、室外機の下は油だらけだったそうだ。だから、修理に来た人は、何も 確かめずに、室外機を見ただけで「ガス欠」と決め込んだのである。

まあ、ミスは誰にでもある。それを責める気はない。でもなあ、電気工事屋 なら、もっと電気のことを勉強したらどうなんだろう。それに、実際に工事に 来たのは、そのオッサンと髪を染めた高校出たてくらいのニイチャンだったそ うである。それで、電気工事のことを知ってなさそうな会話をしていたことも 妻から聞いた。私がその場にいて、電気工事自体を制止した方が良かった。

なにも、髪を染めているとか、若いとか、そんなことはどうでもいい。電気 のことを知っていて、正しい工事をきちんとできればそれで十分である。工事 後、確認すべきことはきちんと確認するということだけやってくれれば良いの だが、まあそういうことをするような人ならこういう事件はまず起こさない。

問題は、こういうレベルの電気工事屋がゴロゴロいて、実際に工事を行なっ ているかも知れないということだ。もちろん、あなたの家、会社などもこうい うレベルの工事人がやったかもしれないということだ。電気ははっきりいって 怖い。阿呆なことをすれば火災は起きるし、寝ている間に家族全員丸焼けにさ れることだってある。

電気工事関係の監督官庁はどこだ。通産省資源エネルギ−庁かな。しっかり 監督しとかんと、あちこちの家が丸焼けにならんとも限らんぞ。

それから、石丸電気だが、下請け使うのはいいが、下請けの技術レベルもしっ かり見ておかないと、責任問題だ。レベルチェックの時だけちゃんとした人が やってきて、実際の工事は知らない人というのもある。もちろん、資格のない 人間がやっている場合だってある可能性が十分過ぎるくらい考えられる。

武蔵野住宅設備だが、まあ、生涯会いたくないし、あれでは永久に見込みも なさそうだ。二度とああいう所に工事はさせたくないものである。責任問題も、 武蔵野住宅設備は抜きにして進めていこうと思う。こちらは、石丸電気に設置 や修理を依頼したのであり、武蔵野住宅設備は石丸電気の顔で破壊してくれた だけであるから。

それにしても、被害額、さらには拘束時間、そのうえ修理のために、引越し 後で段ボ−ルの山をその度に動かした労力を何とかしてくれ〜。それとも、あ れは、運動不足の私への健康の配慮か。

それにしても、一緒に来た石丸電気の人はいい人であった。もしかして、石 丸電気の尻拭い係なのだろうか。あの人は、何をやっても、できる人に違いな い。

こうして、新宿のふざけた某Mデパ−トと 違い、とりあえずは安心して使用できる状態に落ち着いた。めでたし、めでた し。

さいごにもう一度書いておく。こういうレベルの電気工事が日常的に行なわ れているのではないかということ、そしてその危険性について伝えたかったの で書いているのである。決して石丸電気がどうこうというのではなく、今の電 気工事のレベルはこんなものか、ということを書きたかっただけである。ここ まで下がっているのかとは夢にも思わなかった現実を体験させられた。実に貴 重なひと夏の思い出として永久に私の脳裏 から消え去ることはないであろう。

解説:石丸電気
秋葉原に多数の大型店舗を持つ、秋葉原を代表する電気屋である。 東京では、毎日石丸電気のテレビコマ−シャルがじゃんじゃん流れている。

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